伊東ユウスケ

神戸市在住のイラストレーター伊東ユウスケ。カートゥーンをルーツにしたポップなイラストを得意としていたというが、グラデーションを多用したフラットなイラストレーション制作にシフトチェンジした近作を発表した。人物画も目を引くものであったが、日常にあるものを描いた静物画や風景画にセンスが感じられた。

アレトコレ ココ

昨年に続いての出展となった、アレトコレ ココ。動物をモチーフにした立体作品に使用している素材は、ワインのキャップシールと呼ばれる、普通はゴミとして捨てられるアルミ製の蓋をリユースしており、近年注目されているアップサイクル（創造的再利用）やサスティナビリティ（持続可能性）といった文脈も企業や多くのレビュワーから評価された。

中谷大知

建築士として活動する傍ら、作家活動を並行して行う大阪在住の中谷大知。一見、子供の落書きのようにも見えるクレパスで描かれた作品は、建築設計の「端正な線」からの反動として描き出した何の意味も持たない自由な線から生まれたもので、「無意味な線」による色と形の重なりの多様性の表現とともに、新しい価値を提示しているという。