KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019

HAPPENINGText: Amelia Ijiri

毎年京都で開催される、国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。第7回目を迎えた2019年のテーマは「VIBE」。4月13日から5月12日にかけて、歴史的にも文化的にも意義深い建造物の数々にて、重要な写真コレクションが多数展示された。


Kondaya Genbei

共同創設者かつ代表であるルシール・レイボーズと仲西祐介は、本展を通じてあらゆる年齢、文化、背景を持つ人々が集うことを狙いとしている。それは、日本家庭ではあまり見られない光景ではあるが、家族がリビングルームあるいは暖炉の前でくつろぎながら壁掛けのアートをたのしむかのような心地である。


Albert Watson at The Museum of Kyoto Annex

京都文化博物館別館にて行われたアルバート・ワトソンの回顧展は、彼の巧みな光の使い方が活かされた展示であった。被写体は植物、ツタンカーメンの工芸品、さらにはジャガー車に転写されたミック・ジャガーの写真など多岐に渡り、歴史、アート、セレブリティを祝した。


Pierre Sernet at Kondaya Genbei

着物の帯挿し卸売業者だった誉田屋源兵衛におけるセクシュアルなムードは、ピエール・セルネの作品と江戸時代の春画よってつくり出されていた。個人やカップルのヌードをモノクロのシルエットで表現するセルネの写真と、喜多川歌麿、鈴木春信、葛飾北斎といった絵師による性交や生殖器に焦点を当てた春画のコラボレーションである。今回は日本で2015年以来二回目となる春画の展示であり、大英博物館がタブーともされる、閲覧機会が極めて少ないこれらの作品群へ興味を再燃させてからのことである。


Benjamin Millepied at Kondaya Genbei

同じく誉田屋源兵衛の店裏にある黒蔵では、ベンジャミン・ミルピエがダンサーを撮影したモノクロ写真で人間の脈拍や振動の速さを捉え、本年度のテーマに迫った。

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