クリスチャン・ボーゲル

PEOPLEText: Victor Moreno

電子音楽作家、クリスチャン・ボーゲルが映像作品「アウネーテ・アンド・ザ・マーマン」を発表した。48つのスピーカーから出る空間音響とともに生演奏で披露される。オンラインでその予告編を見ることができる。ボーゲルは20年間に渡るキャリアをもつ熟練の音楽家であり、1990年代にジェイミー・リデルと共に電子音楽デュオ・スーパー・コライダーを結成したり、著名なドイツのテクノレーベル・トレゾアからの作品発表の傍、チックス・オン・スピードやトム・ヨークなどのアーティストと共に編曲や楽曲制作に携わってきた。さらに、最近はコペンハーゲンに移住し、彼独自のプログラミング言語「キマ」を使った複合オーディオソフトウェア、ネバー・エンジン・ラボを開発している。


Photo: © Victor Moreno

私が初めて見たパフォーマンスは1999年のソナーでスーパー・コライダーとしてのものでした。

スーパー・コライダーは私のキャリアの中でも本当に小さなことでした。自分のキャリア自体は1993年に発売したレコードが始まりです。ジェイミーと出会ってスーパー・コーリダーを結成しましたが、5年で解散になりました。


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現在はコペンハーゲンを拠点にされているのですか?

はい、そうです。

以前はどちらに住んでいたのですか?

10年ほどバルセロナに住んでいました。ブライトンにも10年いて、ジェノバにもしばらくいたことがあります。ドイツもそうですね。

ジェイミーとはどこで出会ったのですか?

イギリスのブライトンです。

現在はソフトウェアの開発をしているのですよね?

そうです、いくつかのオーディオソフトウェアを特殊なプラットフォーム用に制作しています。まだあまりに人には知られていないんですけどね(笑)


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少しそれについて伺ってもいいですか?

これはシンボリックサウンド「キマ」といいます。サウンドデザインをするデジタルシグナルプロセシングプログラムです。カスタムメイドのコンピュータで、プログラミングにはマックや他のものでは取り扱えない高度な言語を必要とします。キマという言語を用いて起動中のコンピュータで高度なシグナルプロセシングプログラムを実行します。ハリウッドではサウンドデザインやビデオゲーム、ミュージックリサーチ、合成などでよく使われています。ちょっとした流行になっていて、人気も出てきました。今はその開発をしています。

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