瓜生太郎

PEOPLEText: Ayumi Yakura

雑誌「ファッションイラストレーション・ファイル2016」(玄光社)の表紙を担当するなど、ファッションをテーマに女性を描くことを得意とするイラストレーター、瓜生太郎。銀座三越ウインドウディスプレイなどのクライアントワークを次々に手がけながら、2015年は表参道ヒルズで「奇妙なファッションショー」をコンセプトとした個展を開催し、「角材シャツ」や「人工芝ドレス」を纏った人物のアートワークで注目を集めた彼に、近年のイラストレーションの制作秘話を伺った。

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まずはじめに、自己紹介をお願いします。

東京在住のイラストレーターです。作品は全てデジタルで制作しています。

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「UKIYOE 3」2015年, B0, ポスター, 瓜生太郎個展「QUIET CARNIVAL」

瓜生さんが描く女性の特長として、一つに「青い目」があると思います。目が合うとなぜかドキッとするのですが…?

人物を描くうえで顔、とりわけ目の独自性は最も重要だと考えています。喜びと憂いの両方を併せ持つ(または超越した)仏像や能面のような表情を描けたらいいなぁと思っていて、青はその澄み切ったイメージに合う特に好きな色なので、多くの場合で目に差しています。

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瓜生太郎個展「QUIET CARNIVAL」2015年, OMOTESANDO HILLS POCKET, Tokyo

2015年の個展では「角材シャツ」や「人工芝ドレス」を纏った人物のイラストを等身大パネルで展示されていてインパクトがありました。反響はいかがでしたか?

会場が表参道ヒルズというファッションの中心地だったので、周辺に建ち並ぶ有名ブランドに闘いを挑むつもりで、2メートルの超人(等身大パネル)による「奇妙なファッションショー」をコンセプトにしました。1年以上経った現在でも、初めてお会いする(展示に来られなかった)方から話題にされることも多いので、拡散するインパクトはあったようです。

反響ではないのですが、最大の(悪)影響は自分の狭い住居スペースでパネル12体を保管し続けているということです。一刻も早くどこかで再展示、あるいはどなたかに引き取っていただきたいです!

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「cortez」2016年, A3, ZINEの表紙, THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016

個展やクライアントワーク以外でもスニーカーなどのファッションアイテムを描かれているのを見て、元々ファッションがお好きなのだろうという印象を受けました。

小学生の頃に、姉の持っていた雑誌の「オリーブ」や「キューティ」なんかを見たりしていたのでファッションに興味を持ったのは早かったと思います。中学生以降はナイキ(バスケとバッシュ)の事しか考えられなくなり、男性ファッション誌を片っ端から読み漁るようになりました。雑誌の発行部数はその頃が最高だったようなので、そのエネルギーを素直に吸収したのだと思います。その結果、映画だろうとスポーツだろうとファッションチェックばかりしてしまう人間になってしまいました。

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