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あいちトリエンナーレ 2016

HAPPENINGText: Jo Phirip

元々愛知芸術文化センターでは、映像、パフォーマンス、現代音楽の専門のキュレーターが様々な試みを続けており、全体を取り仕切る拝戸キュレーターもイタリアルネサンス美術の専門家である。愛知芸術文化センターは普段からプログラムが充実しているが、トリエンナーレともなると普段は見られないようなプログラムを観ることができる。また、エデュケーションプログラムも活発でしっかりしていて、子どもだけでなく、大人も十分楽しめる素晴らしいものになっている。

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アートティーチング・トイ体験の様子 愛知芸術文化センター

「ダミコルーム」では、ニューヨーク近代美術館の初代教育部長で会ったビクトル・ダミコが1942年に考案したアートを体験する装置「アートティーチング・トイ」が展示されていた。当時の子どもの為に作られたものが、今でも老若男女を楽しませていることに驚いた。

会期中に開催された多くのレクチャープログラムやワークショップは、どれもとても興味深く、後からプログラムの一覧を見てみると、なぜこれに参加しなかったんだろうと悔やまれるものばかり。自分は2つのワークショップに参加してみた。

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「ツクロッカ」イベント風景

一つは、2015年に愛知県にて始動した、デジタル技術を活用した創造的ものづくりプロジェクト「LOCUS FABER ツクロッカ」。メディアアーティスト河村陽介をプロジェクトリーダーにして、やんツー+石毛健太、堀尾寛太キム・フニダ(韓国)の3組のアーティストをゲストに迎え、「動き」、「音」、「光」などをテーマにしたワークショップを行った。最終的には参加者で作品を作って愛知芸術文化センターの地下二階に展示を行った。

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「コレクティブ・アジア ー オキュパイ/生存権/ユーモア」ワークショップ風景 堀田商事株式会社(長者町会場)

もう一つは、「コレクティブ・アジア ー オキュパイ/生存権/ユーモア」。毎週水曜日の夜に開催されていた「集合的な芸術・文化・社会実践を行う集団」を紹介していくイベントだ。毎回増える黒板、そうした集団が作った冊子などが展示してあった。

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