オノ・ヨーコ展「ワン・ウーマン・ショー 1960-1971」

HAPPENINGText: Antoine Revoy

4-yoko-ono-plasticonoband
“Plastic Ono Band”, sound room, 2015

斬新なサウンド作品はプラスティック・オノ・バンドの発起人としてオノが作曲し、ジョン・レノンとの合作で知られるプライベートルームで流された。最近の作品である鳥の歌やさえずりのループが断続的に再生される「バード・サウンド」(1996)も楽しむことができる。

5-yoko-ono-paintingtobesteppedon
“Painting To Be Stepped On”, 1966/2015

墨やその他のミクストメディアで壁に掛けられた平面作品の、その数の多さに来場者は驚くだろう。さらなる驚きは、「踏み込み可」と書かれたメモとともに床に展示された一枚。作品に触れてはいけないというアート展示の概念を変えた。

6-yoko-ono-toseethesky
Visitors eagerly wait to ascend the staircase “To See The Sky”, 2015

今回の個展は回顧展ではあるが、過去をひたすら振り返るものとは違う。これは今も続くオノのアーティスト活動とその現代アート界での妥当性の証明なのだ。私営ギャラリーでは「ザ・スカイ」というテーマで制作された2015年の様々な新作を展示。「トゥー・シー・ザ・スカイ」は螺旋階段が作品の一部となっており、来場者は一人ずつそれを登っていく。頂上まで上がると天窓を通してニューヨークの空を一望できる。単純明快に、オノは空を常に変化し続けるキャンバスとして表現した。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE