NIKE 公式オンラインストア

スーパーマーケット 2012

HAPPENINGText: Victor Moreno

ロー・アンド・ビーホールド(アテネ)は、「パブリック・ドメイン」という企画でスーパーマーケット2012に参加。これは、アーティストたちに都市景観の中での作品づくりを呼びかけたプロジェクトだ。各作品がプロジェクトの目録の役割も果たしており、グローバル化が進み、似たような問題や状況を抱えた環境に対しての、アーティストらしいユニークなアプローチが見られる。

XP9U0156.jpg

参加アーティストは、手法、発表形式ともに決まった作業工程を辿ることになる。まず、彼らは自身が住む街の公共の場における“介入”を考え、実際に行うことを求められる。そして、その“介入”の様子を写真で撮影し、ポスターの形で提出する。これらのポスターはロー・アンド・ビーホールドのブースに展示される。このプロジェクトには、ゲリラ・ガールズ、ルーク・ラルフス、エマ・ハムリアン、マグナス・ティーフェルダーなど多数が参加した。

XP9U0114.jpg

ヤーンシュトールン(ストックホルム)のプロジェクトでは、IKEA創設者イングヴァル・カンプラードを話し手として登場させ、どう“スウェーデンの”ライフスタイルを売ることに成功したか、彼のスウェーデン神話の“ウソの”背景がPR会社の案内によって語られる。実際のIKEAが売っているのは「IKEAボックスに詰め込まれた家具やフィクションや夢よりも、ライフスタイル」、「個人的な愛情やニーズよりも、没個性」、「実際に家がどうあってほしいかよりも、どうみえるべきか」だろう。

XP9U0102.jpg

フォトギャラリー・ウィーン(ウィーン)は、芸術的な写真や新たなメディアの発展をめざす非営利団体だ。インディペンデント系の情報ギャラリーとして、商業的なメインストリームとは一線を画している。1981年にヨーゼフ・ヴァイスによって創立、1982年に7名の写真家がWUK(スタジオ・アンド・カルチャーハウス)での展覧会を開始させた。

チームコーディネーターのメラニー・エンダとベッティーナ・カーティンガーに、彼らの30周年記念の本について、また現在進行中のプロジェクトや、ウィーンの興味深いアートシーンについて話を聞くことができた。この本では、この30年間が写真にとってどのような時代であったのかが、30年にわたるフォトギャラリーの歴史をあらわす数々のイメージと共に語られている。彼らは、何人かのアーティスト、同業者、専門家を招き、誕生日プレゼントと称してメッセージを送ってもらっている。30通の個人的な思いのこもった、写真の30年を祝う、30周年の誕生日メッセージだ!

Supermarket 2012
会期:2012年2月17日(金)~19日(日)
時間:11:00~22:00
会場:カルチャーハウス
住所:Sergels torg 3 – 7, 11157 Stockholm
TEL:+46 (0)8 508 31 341
入場料:100 SEK (16才以下は無料)
info@supermarketartfair.com
https://supermarketartfair.com

Text: Victor Moreno
Translation: Sayaka Ito
Photos: Victor Moreno

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE