チックス・オン・スピード作品集「ドント・アート、ファッション、ミュージック」

THINGSText: Victor Moreno

マックス・キバルディンについて聞かせて下さい。マックスとコラボするというアイディアはどういう経緯で始まったのですか?

アレックス:マックスと会ったのは2008年の彼のショーで、私は一目で恋に落ちたわ。それで、4ヶ月後に彼に会いに行って、E-SHOEについて話をしたの。その時、そこに小さな蜘蛛がテーブルの上に現れて、プロトタイプの上に登ってきたの。それを見た彼が『これは幸運なことだね!是非このプロジェクトを進めよう!』と言ってくれてね。マックス、メリッサと私はとても良い友人となり、今後のコラボレーションを楽しみにしてるんです。その中には、来年の4月から6月の間、東京で滞在制作するファッション映像があって、大勢の東京のファッションデザイナーやミュージシャン、振付師とコラボレートする予定があります。

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個人的にファッションに興味がある?それとも、DIYとしてただ楽しいものとしてというものでしょうか?

アレックス:もちろんファッションは好き。私はできる範囲でいつも様々なことを行っていて、そしてそれらを音楽や展示に結びつけている。私たちは常にどのようにして作品と関係付けられるかという視点で見ているの。一つのことだけで他に繋がらない物は、みんなにとってもつまらない物だと思うわ。チックスがスタートしてから私たちは自分たちのステージ衣装も自分たちで制作して、多くのデザイナー達、 キャシー・グラスジェレミー・スコットクリスタル・ボールジーン・チャールズ・デ・カステルバジャックとも一緒に仕事をしたわ。全ての新しいアイディアは、新しいビジュアルとして体の上で再度表現されることを求めていると思うの。私もファッションやアートに中毒になるときもあるし、ダイアン・ペルネのブログでもコントリビューターとして参加してるわ。大胆でパフォーマンス性の高いファッションは特に大好き!

興味深いと思うデザイナーを教えてください。

アレックス: トリシャ・サクレチャマックス・キバルディンガレス・ピューブレスペギー・ノーランドアリ・フィッシュカセットプレイヤタッティー・ディバインヴラジミア・カラリヴ C-Neonペリカン・アベニュー、「サムシング・エルス」のナタリー・ウッド、マテリアル・バイ・プロダクト

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最近は、他のあらゆる種類の会場よりもアートギャラリーでパフォーマンスをするようですね。

メリッサ:私たちはクラブでDJもして、とても視覚的なダンスやパフォーマンスを披露してるんですよ。ライブは、私たちにアートのコンテクストを見せてくれるし、スペシャルなステージを作り上げて、一度しかないパフォーマンスとしてユニークなことができます。これはとても貴重な経験で、同じことを繰り返しているバンドに対しての問題解決にもなると思ってるの。私たちはこのパフォーマンスを京都国立近代美術館で行い、そこで3週間過ごして、珍しいキノコ舞踏団のアートダイレクターである振付師の伊藤千枝さんと日本の素晴らしいバンドであるOOIOOと共にフィルムを制作したの。彼等とはまた一緒に何かやれることを願っているわ。京都国立近代美術館で行ったことはとても素晴らしく、ニューヨークのMoMAよりも良いものだったわね。普通ではなくて難しいことを達成してきたことは明確で、とにかくそこでの経験に感銘を受けました。法然院での撮影もできたんですよ。

ダーティ・ディスコ・ユースとは?

メリッサ:彼はプロデューサーでDJでもあり、ハンブルグに住んでいるわ。彼とは飛行機の中で知り合ったの。同じフェスティバルに行く予定だったのよ。それから共に仕事をするようになって…。彼は素晴らしい音楽を作るし、アジアでも最近はプレイしているわね。たしか、日本でもやったのではないかな?

初めてあなたに会ったのは1999年のソナーだったと思いますが、まだバルセロナに拠点を置いているの?

アレックス:えぇ、今もバルセロナを拠点にしていますよ。とっても良い街だし、文化的。私たちはそこで沢山の音楽イベントを見ることができるし、人々と影響し合えるコミュニティーができ上がっています。もちろん太陽が良く照るというのも一つの大きな要因です!私はオーストラリア生まれですもの!故郷を感じられることも大事なファクターです。

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