1980円(イチキュッパ)

PEOPLEText: Mariko Takei

名古屋をベースに活動されているようですね。名古屋のアート/クリエイティブシーンについて教えてください。

T:どうなんでしょうね…クリエイターも全然多いと思うんですが、表面になかなか出てこない感じはありますね。外からだと実態がわかりにくいかもですね。地元の情報誌でも取り上げられないような超アンダーグラウンドの世界では、半端ないLIVEやアートが行われてたりとか…。

K:そうですね、地中深くのモゾモゾ感、ケミカルわくわくですね。あと2010年にあいちトリエンナーレが行われましたが、その跡地にオルタナティブなスペースが生まれているので、そこから何か新しいものが生まれる気配がします。

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メンバーそれぞれでも活動されてますよね。その活動についても教えて頂けますか?また、それがどのように1980円としての活動に影響していますか?

K:ぼくは映像ディレクター・映像作家として活動してきましたが、1980円の作曲をする際に、その経験が生きていると思います。音源制作の際に楽譜に向かわず、まずビジュアルを作って行きます。でき上がったビジュアルに対して頭の中でモーションしていくのですが、その時に派生する音を聞き取って採譜していきます。そのアプローチが他ジャンルからきた強みかなと考えています。

T:トラックメーカーとして名古屋のクラブを中心にLIVEやDJ活動をしてます。あとスケートビデオなどに音楽提供させてもらったり、クラブなどでイベントやったり、集団でスーパー銭湯に行ったりしています。絵も描くんですが、ライブペイントしたり…。1980円はインスタレーションや音楽など色々な要素があるので、今までの経験を1980円にぶちこんでますね。

影響を受けているものや人などあれば教えてください。

T:絵はゴーギャンです トロピカルでサイケな感じがたまんないっす。音楽はファイナルファンタジーの作曲をされた植松伸夫さんや、クロノトリガーの光田康典さん。

K:僕は貧乏でどうしようもない時期に、大きな運命的な出会いがあったと思います。相方の釣心会をはじめ、丹下紘希さん、星野公作さんなどです。

今回手掛けて頂いたシフトカバーについて教えてください。

K:映像や静止画をつくるのも面白くないと思い、今回はシフトカバーでUSTライブ中継しています。あるスペースを設け、シフト限定のインスタレーション作品を24時間体制で中継しています。今までの固定的なカバーデザインから「生」にシフトしていくといったイメージですかね。

T:常に何が起きるかわからないヤバさみたいな、そうゆう作品になってると思います。

K:そう、その不穏な感じがポイント。不定期でLIVEやパフォーマンスなどのイベントを開催する予定ですので、何度もチェックしてみてください!

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今後のご予定があれば教えてください。

K:今年一発目は、このシフトカバー内で音楽ライブやゲリラ・パフォーマンスをやりますっ!

T:ぜひサイトアクセスし続けててください!突発的にやる事もあれば、告知したりもします、チェックして下さい!

これからどんな活動を展開していきたいですか?

T:とにかくLIVEだと思っているので、色々な所でLIVEしたいですね。僕たちファッションにも興味があるので、どこか賛同してくれるようなブランドさんがあれば是非コラボしたいです!

K:やはり音楽ライブを中心に、メディアを横断した活動をしていきたいと考えています。僕らの強みはアートから商業コンテンツなど全方位的にアプローチできる所だと思うので、あまりメディアを限定せず活動していきたいと思います。ライブの依頼おまちしておりますっ!どこへでも行きますよ!!よろしっくす!!

Text: Mariko Takei
Photos: Junpei Kagawa

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