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デザイン・ソサイエティー

「シンガポールのデザインの水準を上げ、それを海外に広めること」を理念とするシンガポールの非営利団体デザイン・ソサイエティーアサイラムのクリス・リー、ブラックデザイン/:phunkのジャクソン・タン、H55のハンソン・ホーなど、シンガポールのデザインシーンを代表する面々によって2009年に設立された。2010年1月に行われたデザイン・ソサイエティー・カンファレンスで、デザイン・ソサイエティーのもつ役割、今後の課題についてインタビューを行った。

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シンガポールには、ファームDASなど代表的なアート/クリエイティブ組織がありますが、その中でどのような位置づけで活動を行うのですか?

設立当初から我々のやりたいことははっきりしていました。例えば、デザイナーズ・アソシエーション・シンガポール(DAS)はデザイン産業において様々な役割を果たしていますが、我々はより具体的に、ビジュアルコミュニケーションの領域で行われる活動に注目しています。

切り口としては、ビジュアルコミュニケーションに関連するもの全てをアーカイブ化すること。記録的なものとしてだけでなく、教育的なものとしても。我々は貿易関連の組織ではないので、デザイン会社の一覧を用意するなどの事柄には興味がないわけです。DASなどの他の組織は、そういったことにも注目するのですが、私たちは違います。私たちの役割は、人をインスパイアし教育していくことです。


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デザイン・ソサイエティーのモデルとなっている組織はありますか?

個人的にはそういった団体や組織に属していた経験はないのですが、「D&AD」の活動には大きく影響を受けています。アワードの活動を主とするD&ADですが、教育的な活動もどんどん盛んになっています。デザイン・ソサイエティーと同じように、D&ADも、もともと友人同士のつながりから始まったという経緯があります。そして、長い時間をかけて資金提供者とのつながりを強くしていって、フォーラムや後援会などより広い社会奉仕活動を行うようになりました。そういった意味で、直接モデルにしている組織があるわけではないですが、D&ADのような組織からはいつも刺激を受け、尊敬しています。
でも、最終的には自分たちのアイデンティティを確立したいと思っています。今はその土壌を探しているところですね。


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デザイン・ソサイエティーを設立するきっかけとなった瞬間、出来事などありますか?

&Larry」のラリーと夕食を食べていたときに「一緒に何かやりたいね」という話になったのがきっかけですね。そこから「A Beautiful Design」のロイに相談して、「シンガポールにデザインミュージアムを作ったらいいのでは?」という話になりました。ほかにも同じような考え方を持っている友人数人に声をかけ、彼らと色々な話をするうちにだんだんとアイデアがまとまってきました。ディナーの席で何回も話し合いをして、その理想を具現化する方法を練りました。そうしているうちに、自然とデザイン・ソサイエティーができていった感じです。
設立までやることがたくさんあると気付いたのはその後でしたね。


一から新しい組織を作る上で大変だったことはなんですか?

始まった頃は、「これって他のデザイナーたちがやっていることと変わらないのでは?」という周りの意見もありました。しかし、いずれ、このデザイン・ソサイエティーはより大きいコミュニティに向けたものであり、活動する自分たちではなく資金を提供してくれるデザイナーたちのための組織だということに気付くだろうと考えています。自分たちの話をしたり、説教をしようとしているわけではなく、より大きなコミュニティの成長を促すことを目的としています。
初めてのカンファレンス中には、批判的な意見も聞くことがありましたが、それもいいでしょう。それだけデザインに情熱を持っているということです。まだまだ手探りの状態ですから、こういうフィードバックも嬉しいです。


Text: Adib Jalal
Translation: Tatsuhiko Akutsu
Photos: The Design Society

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