シンガポール・デザイン・フェスティバル 2009

HAPPENINGText: Fann ZJ

3年目を迎える今年、シンガポール・デザイン・フェスティバルはその規模と深みをよりいっそう増した。今年のテーマ「デザイン2050」は、シンガポールで最も優れたデザインと世界のデザインシーンを集結させることでデザインの未来を映し出そうという試みである。

Singapore Design Festival 2009

幅広い分野にわたる地元のデザインにスポットを当てるとともに、国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)2009のホストもつとめる今年、このフェスティバルのハイライトといえるのは、地域の未来を担うデザインの才能、つまりデザインを学ぶ学生の作品を紹介することでシンガポールの未来のデザインシーンを感じさせるその内容である。

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今年のフェスティバルにはあらゆる形やサイズの作品が街中の様々なスペースに集められた。主要な会場がイベントの中核となる一方で、ギャラリーや美術館、店舗から会議場まで様々な会場で魅力的な展示が開催された。

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市内で最も新しいショッピングモールであるイオン・オーチャードは、このフェスティバルの主要な会場のひとつ。プレジデント・デザイン・アワード2009の最優秀作品が展示されたほか、ケルビン・テオとPC イー、そしてエクジット・デザインによる「ペーパーフォルド」の展示、クリエイティブディレクター、タム・カイ・メンの作品を鑑賞することもでき、RSPとIJPのデザインによるシンガポールの最新スポット、ヘンダーソン・ウェイブの模型も展示された。韓国グッドデザイン部門では、韓国の最新工業デザインが、シンガポール有数のショッピングストリートの中心にある公共アートスペース、イオン・アートに集められた。

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シンガポール人はしばしば、外国人と比べて個性に乏しく主張がないと嘆かれるが、バークア(ポークジャーキー)やパイナップル・タルトにそれは当てはまらない。フェスティバルのもうひとつの重要な会場となったシティホールは、新しいアートミュージアムとして生まれ変わる予定だ。近隣には挑戦的なシンガポールの若手精鋭集団、シュプリーム・コートがある。彼らは買い物袋や駐車場のチケットといった日常にあふれるものを素敵なシンガポールのお土産に生まれ変わらせるという野心的な活動を行っている。

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レッド・ドット・ミュージアムで行われたレッド・ドット・アワードには、プロから学生まで200名を超える世界中のデザイナーが賞を目指して競い合った。シンガポール・デザイン・フェスティバルの躍動感は見る者を魅了し、2050年のシンガポールデザインに期待を持たせてくれる。

Singapore Design Festival 2009
会期:2009年11月20日〜30日
会場:シンガポール各所
http://www.singaporedesignfestival.com

Text: Fann ZJ
Translation: Shiori Saito
Photos: Fann ZJ

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