
対極や矛盾をアナログとデジタルで表現する気鋭クリエイター。
2010年最初のSHIFTの表紙を飾るのは、SHIFT2010カレンダーで最後のページを飾るビジュアルを手掛けた新井夏希。東京を拠点に個人として、さらに、「東京イラストレーションセンター」のメンバーとして繊細な線が印象的な作品を展開している彼が、現在の活動や手掛ける作品について語ってくれた。

まずはじめに自己紹介をお願いします。
新井夏希。長野県生まれ、東京都在住の23歳です。
「東京イラストレーションセンター」に所属しながら、個人でも活動しています。

![]()
「装苑賞」応募作品 / 新井夏希 + 大貫洋平
これまでにどのような活動をされてきましたか?最近の活動について教えて下さい。
第二回イラストノート誌「ノート展」大賞受賞や、パリにて行われた日本のアパレル合同展示会への作品提供、その他に東京イラストレーションセンターとしての展示等を行ってきました。
最近では、イベント「Voilà, Vantan!」にて旧フランス大使館内で作品を展示しました。
また、ファッションデザイナーの大貫洋平と「装苑賞」に応募し一次審査通過、現在制作中です。

![]()
Voilà, Vantan! 出品作品, 旧フランス大使館, 2009
イラストを手掛けるようになった経緯を教えて下さい。
もちろん絵は好きなんですが、専門学校で絵を学ぶうちにポップなものに対する反発心からか、今のような絵を描くようになりました。

ウェブサイトを拝見しましたが、デジタルとアナログな対極するような2つの異なるイラストの作品を手掛けていますね。それぞれどのような手法で作品を手掛けているのですか?また、2つの作品群には、それぞれ何かテーマやコンセプトなどありますか?
オリジナル作品に限って言うと、対極や矛盾、といったものが大好きなので、いつもそれを意識して描いています。そういった意味では、どちらの描き方もテーマは同じだと思います。
一つ一つの作品の中にもいろいろな対極を描いているので、その辺りも見てもらえるとうれしいです。
また、色より形の方が好きなので、アナログはモノクロ、デジタルはいろいろな色を均等に使い色の印象をなくし、形を印象づけるようにしています。

作品を制作する上で何からインスピレーションを受けていますか?また、作品の制作プロセスについても教えていただけますか?
ほとんどのものからインスピレーションを受けていると思いますが、実際に絵を描く時はそれらとは直結せず、何も考えずに無意識に線を引いたり、それを整えたり、残す所は残してまた崩したり…といった作業から始まります。
固定概念にとらわれない自己表現と、見てくれる人に少しでも歩み寄る事の両方を一つの作品の中で表現する事を目指しています。

![]()
SHIFT 2010 カレンダー採用作品
SHIFT2010カレンダーコンペティションに作品を応募することになったきっかけを教えて下さい。
昨年以前の受賞者の方たちの作品群をウェブで見て、このカレンダーの一部に自分の作品を載せたい!!と憧れを抱いたのがきっかけです。
![]()
所属されている「東京イラストレーションセンター」について教えてください。そこでどのような活動をされていますか?
イラストレーターの田中英樹氏が設立し、10年経った2008年に自分を含めた3人のメンバーが加わりました。それぞれが個々に活動しつつ、センターではイラストはもちろん、ぬいぐるみの展示や、ライブペイント等を行っています。
センターとしてのお仕事もお待ちしております。よろしくお願い致します。
今回手掛けて頂いたカバーデザインについて教えてください。
しふとキーを多用して作った「しふと」です。
![]()
日本のアパレル合同展示会への作品提供, パリ, 2009
今後、挑戦してみたいことはありますか?
自分のことを少しでも多くの人に知ってもらえるように、とにかく魅力的な作品作りを目指します。
今後の予定をお聞かせください。
現在、東京イラストレーションセンターの3回目の展示や初の個展を計画中です。
ウェブサイト等でチェックしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Text: Mariko Takei