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香港のような忙しい都市では、新しい建物というのはその発展を促進する一つの材料である。超高層建築であるインターナショナルコマースセンター(環球貿易廣場)がウェスト・クーロン(西九龍)で建設中である一方、築40年の公共建築である、通称「NTKエステート」と呼ばれる牛頭角下村(Lower Ngau Tau Kok Estate)がまもなく取り壊される。私たちはその古い建物にお別れしながらも、そこに出入りしていた人たち、大衆的な生活スタイル、共同体意識は香港人に惜しまれることだろう。「NTKエステート・ディナーベル」展では、その"村"の送別・再定住の展覧会として、魅惑的な地域文化や集合的記憶を紹介するだけではなく、そこで育った9人のアーティストが写真、映像、イラスト、音楽、インスタレーション、テキストを通して本当の文化、そしてこの建築の精神を伝える。
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Unlike most of the exhibitions, Lower NTK Estate Dinner Bell Exhibition takes place in shops and restaurants within the NTK estate as display venue. 9 artists have prepared the “9-course banquet” to serve the viewers and help them to take a tour of the place and share their memories.
他の多くの展示会とは異なり、「NTKエステート・ディナーベル」展は、その建物内にある店やレストランを展示会場として開催される。9人の参加者は、場内をめぐりやすくし、思い出を共有してもらうために、入場者をもてなす「9コース晩餐会」を準備した。
そのユニークな展示において、地元で有名なイラストレーターであるステラ・ソーは、NTKエステート内にあるWah Wah Barber Shopで髪を切った記憶をおもしろいマンガにして描き上げた。
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NTKエステートの住人であるイ・ウィン・ハンは建物のすべての区画の最上階を使って、その特徴のであるレンガの壁と夕日とペイントを組み合わせたインスタレーションを制作した。そのインスタレーションは周囲の環境も含めたこの建物の本質をとらえている。
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写真家のサイモン・ウーは、NTKエステート周辺に住んでいる典型的な中年期の女性に関する写真の企画を立てた。この肖像は真の「香港精神」を映し出しており、また、ここの働き者の女性たちへの感謝のしるしなのである。
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展示会のほか、開催者によるオークションが4月中旬に開かれた。そのオークションでは、NTKエステート内の店が提供した、古い品物が40点落札された。レストランにある使い込んだベンチ、イス、果ては40年モノのテレビまで、どの品物もその美しい思い出に満ちているのだが、まもなくそこから移される。
「NTKエステート・ディナーベル」展のテーマは、物語や文化の再定住についてを伝えることだが、うまくいけば、それは次の世代に受け継がれることだろう。これはまた、人が言うように、「楽しいこともいつかは必ず終わる」という警鐘でもある。
Lower NTK Estate Dinner Bell Exhibition
会期:2009年3月1日〜取壊されるまで
場所:Lower Ngau Tau Kok (NTK) Estate
Text: Justin Tsui
Translation: Yuhei Kikuchi