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スカム・サークル

PEOPLEText: Kazumi Oiwa

『僕らの作り方は、他のバンドではできない。』とミズノは言う。それは本当に大変で、自分自身との戦い、そして信頼関係が無いとできないスタイルだ。

『自分たちは最初から今のスタイルできているけど、どのバンドでもやれるスタイルではないと思いますね。プレイヤーは当然自分達のいる意味を求めるものだし、フレーズにこだわる人もいる。でも僕らはそことはちょっと違うとこでやっているんですよ。僕は 今、自分がやりたい事をまず形にしない事には、他の事は何もやりたく無いんですよ。だから僕が最初に持っている曲のイメージが個々のアレンジによってどんどんずれていくのは嫌だし、でもそれってプレイヤーとしては、 凄いやりずらいと思うんですよね。僕だってそんな人とやるのはやりづらいですからね!でもそれについて来てくれている、信頼してくれるメンバーがいるので、こいつらとじゃ なきゃScam Circleは表現できないなと思います。』ミズノ


Scam Circle/engrave

独特なスタイルで、Scam Circleを作り出す彼ら。現在はオリジナルのメンバーに加え、サポートの笹谷祥吾を入れてライブハウス、クラブ等で活動をしている。しかし、札幌という地で「デジタルと生バンドの融合」を受け入れてくれる人は最初少なかったらしく、観客はポカーン状態だったとミズノは言う。

『でもそれでOKだなと思いました。最初から受け入れて欲しいとは思っていなかったし、逆に「良いじゃん!」って簡単に言われる方が怖かった。ただ単純に聞いてもらって「こんな音楽やる人いなかったでしょ?」と投げかけたかったので、少しでも疑問や、頭の中に残ってくれたら良いと思ったんです。遠回りをしても良いから、とにかくやってみようと。だからその反応は僕らにとっては逆にやりやすかったです。今はライブハウスとクラブ両方、僕らを見てもらう機会が増えてきましたけど、とにかく1本1本を大切にしっかりやりたいんですよ。ただでさえ難しい音楽をやって、自分の内面の表現を出しているので、ぼんぼんとライブをすると成立が難しいと思うんです。表現できるのかと。だから今はライブもきちんと選んで、表現できる体制が整った時に出るようにしています。その方が逆に人との繋がりも広がるし、楽曲制作に熱中できる時間もきちんと取れるんです。僕らにはレールが無くて、本当に好きな事しかやらないし、欲もあまり無いし、ルールも通用しない。でも今は、すごい有名なミュージシャンの方から面白いよねって言われる事が増えてきて、僕からしたら「あなたたちの方が凄いじゃないですか!」って思うんですけど、それは単純に僕らの音楽がレールに乗っていないから言われるんだろうなと思います。』ミズノ

『ありがたい事に、今のレーベルもそうですけど、確実に僕らの曲を認めてくれる人がいるんですよね。時々、ゲストボーカルを入れる事もあるけれど、基本的にはインストがScam Circleのスタイルで、そのスタイルを面白いと思ってくれる人が、今はまだ少数ですが札幌にはもちろん道外や海外にも居て、、メッセージをもらったり、すごく励みになるんですよ。だから、今も昔も僕らを応援してくれてる、信じてくれている人達を僕らも信じて、きちんと恩返しができる様に頑張るんだって、メンバーでよく話をしています。』堀

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