ON ZA LINE(オンザライン)

PEOPLEText: Vicente Gutierrez

これまでに、3つのユニークなコレクションを展開し、ヨーロッパの「STORE」や高島屋など著名な小売店より注目を集め、 国立新美術館SFTギャラリーでも展覧会を行った「ON ZA LINE」(オンザライン)。精密な型を作ることで、その素材や作品は自然に近い形に残り、実のところ自然の持つフォルムのパーフェクトなまでの陶製コピーを手にしているかのような気にさせられる。忙しい真っ只中にあるON ZA LINEの小玉清美さんと倉橋愛さんに彼女達の作品の昨日、今日、明日について伺った。

ON ZA LINE
ON ZA LINE (Ai Kurahashi & Kiyomi Kodama) © Sebastian Meyer

ではまず初めに、「ON ZA LINE」をスタートした経緯を教えてください。

2005年にスタートしました。その当時、私たちはそれぞれ違った仕事に就いていたのですが、そんな中で「私たちのプロジェクトを始めるなら今だ!」ってお互いに気付いたことがきっかけでした。私たちの初となるコレクション「She Needs a Treasure」に着手し、作り終えたのが、2005年でした。その後、次にどう進めたらいいのか迷っていたのですが、小さなポスターを印刷し、ショップや友人に手紙を添えて、そのポスターを送ることにしたのです。返事は来なかったりしましたが、いくつかとても前向きなリアクションを頂くことができました。実は、そのフライヤーを受け取ったある友人から、私たちに興味あるとの連絡を頂いたのです。小さなミラクルだと思ってます。それから引き続き、今に至ります。

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多くの人が陶芸をやっていますが、このプロジェクトで何をする予定なのでしょう?

正直言うと、本当のところ何が私たちのゴールなのか、わからないです。ひとつだけ言えるのは、ただ前に進み続けるだろうということです。私たちは楽観的だし、絶えず前進していくというアイディアは素晴らしいと思ってます。それは、続けるというステップを踏むごとに、自分たちが本当にしたいことが更に明確になっていくからです。

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いくつか作品について聞かせて下さい。苔リングのアイディアはどのようにして生まれたのですか?

自然の本当の「グリーン」なジュエリーは非常に珍しいので、多くの人が苔リングに興味あるようですね。でもそのリングのアイディアは、私たちが手がけている「The Garden as Science Fiction」(空想科学としての庭)という、とても大きなテーマからきていて、次の展覧会のタイトルでもあります。苔リングはそのアイディアの中から生まれ、現在手がけているコレクションの基本コンセプトを明確に現していると思っています。それは、自然の視点で「グリーン」が、今後長年に渡り、より注目を集めているということです。つまり、より珍しくて、より高く評価され、より価値あるものです。苔リングを購入した人からの声を聞いてみたいと思ってます。

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