マジカル・キャンプ 2008

HAPPENING

カム・レイン、カム・シャイン!山の上のマジカルパーティ。

札幌の中心部から直線距離にして約15km北西に位置する手稲山。去年に続き今年も札幌周辺のミュージックピープルが、北海道の短い夏の最後を締めくくるべく、手稲の山で8月30日から31日の2日間に渡り繰り広げられた野外フェスティバル「マジカル・キャンプ 2008」に訪れた。

マジカル・キャンプ 2008マジカル・キャンプ 2008
Photo: Ryoichi Kawajiri

第1回目と同様に会場となったのが、手稲山にあるサッポロテイネハイランド・スキー場。冬には雪で覆われ、スキーヤーで賑わうこの場所も、この日ばかりは音楽好きが集結。そして、ぶ厚い雲が覆う中でマジカル・キャンプのパーティはスタートした。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Mariko Takei


山の天気はよく変わる。深い霧が立ちこめ、視界を遮っているかと思っていると、打ち寄せた波が引いていくかのように、白いモヤモヤはさぁーっとどこかへ消え、パッと色が濃くなり目の前の風景が迫ってくる。それを幾度となく繰り返している。白い霧がスモークとなり会場を漂う、パーティを盛り上げるその演出効果は、なんとも嬉しい自然からの贈り物のよう。『5000人くらいで扇いでスモーク焚いてるからね。1週間くらいスモーク効果はバッチリだよ』マジカルキャンプをオーガナイズしている木野哲也氏は、ニコニコ顔でそう言い切る。彼の言葉のマジックで、濃い霧も演出の一部と化していく。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Ryoichi Kawajiri

昨年2ステージで行われたマジカル・キャンプ、今年はもう1ステージ増やし、3カ所で開催された。
メインステージとなるのが「カム・レイン、カム・シャイン ステージ」。スモゥルフィッシュを皮切りに、札幌発のアーティスト、世界を舞台に活躍するアーティスト、それぞれがその世界を繰り広げ、オーディエンスを様々な所へ連れて行ってくれた。

マジカル・キャンプ 2008
OKI DUB AINU BAND&MAREWREW / Photo: Mariko Takei

マジカル・キャンプ 2008
O.N.O / Photo: Ryoichi Kawajiri

マジカル・キャンプ 2008
丈青 + 一十三十一 / Photo: Ryoichi Kawajiri

2日目の早朝、一度迎えた青空も、丈青 + 一十三十一のステージでは、朝靄が立ちこめ、 一十三十一の歌声とともに幻想的な空気感を漂わせていた。そしてCALMの朝8時頃、ようやく青い空と暖かな太陽が雲の合間から姿を見せた。カム・レイン、カム・シャイン(Come Rain, Come Shine)。まさに、太陽も雲も霧も、何もかもを受け入れて様々な顔を見せてくれたステージは、Hiroshi Watanabe&曽我部恵一 による演奏で幕を閉じた。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

「カム・レイン、カム・シャイン ステージ」と対面するレストハウスをエスカレーターで上階へ上がりきった左手、その扉を開けると「マジカル・パーティ・ボックス」のステージがある。天気に左右されることなく、インドアステージを楽しめるこの「箱」は、28組ものアーティストのDJプレイがノンストップで詰め込まれたお楽しみボックスだ。ここは、もともとスキーヤーがくつろぐ食堂がある場所。ボックスシートに座ってプレイに耳を傾けたり、ステージ前で踊ったり、オーディエンスは、思い思いにここでのひと時を楽しんだ。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

ここの入り口を挟んで、ステージとは反対側にあるのが「スノー・ラウンジ」。「Snow」を感じさせるチルアウトスペースとなっていて「No More Hot」をテーマに映像を上映。シュレッダーのゴミで作った、雪山をイメージさせるクッションに羊毛ランプなど、ふわふわとした空間が広がっていた。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

レストハウスの建物を出たところ、山の中腹に広がるテントサイトの中にあるのが、今年初となる「マウント・ガーデン・ステージ」。キャンパーのためのステージだ。こぢんまりと、ひっそりと、佇むその白いティピでは、オーディエンスとの距離の近さもあるためか、小さいながら迫力あるステージを楽しむことができた。北海道出身のアーティストが多く、音楽ジャンルは様々。夜にはティピを照らす照明以外には、道しるべのように置かれた炎が数カ所あるだけ。ティピから聴こえてくる音は、暗闇に吸い込まれていくかのようだった。見上げた夜空には、2日目の天気に期待できる程の星がたくさん煌めいていた。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

音楽の他にアートの世界で活躍するアーティストワークも会場内のあちらこちらに見ることができ、耳だけでなく目にも嬉しい。メインステージの「カム・レイン、カム・シャイン ステージ」両脇と、ドリンクブースのドームテント裏に設置された、3カ所の大きな壁には飴谷等、星野将毅等のライブペインティングが行われた。他にも場内に出没しパフォーマンスを見せてくれた面々は、北海道を舞台に活躍するアーティストたちで、今年11月に第2回目を迎える「FIX・MIX・MAX!ー現代アートのフロントライン(最前線)ー」展に出展する。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Mariko Takei

2日目の31日は札幌の中心部では、久しぶりに青空が広がり、気持ちのよい晴れの日となった。手稲山は、相変わらず霧が突然視界を遮ったりしていたが、ぶ厚い雲はどこかへいき、うっすらとした雲の隙間からは、キラキラとした熱い日差しが差し込み、人も会場もキラキラ輝いていた。そして気持ち良さそうに、トンボもたくさん飛んでいた。マジカルな夏はあっという間に終わる。魔法にかかった2日間のマジカルキャンプは夢のような時間をくれた。

マジカルガールズ、「GIRLS SNAP」に掲載中。

出演アーティスト:
「カム・レイン、カム・シャイン ステージ」
スモゥルフィッシュDJ TAMA aka SPC FINESTNORTH SMOKE INGqodibopNaohito UchiyamaKOSS aka KUNIYUKIOKI DUB AINU BAND&MAREWREW1945 aka KURANAKAMIC JACK PRODUCTIONO.N.O勝井祐二沼澤尚迫田悠+内田直之、the SunTHA BLUE HERBHIKARUFusik丈青一十三十一CALMSOURHiroshi Watanabe&曽我部恵一

「マジカル・パーティ・ボックス」
ISSO、RYU、JUN-GOLD、TACKLES-4D、DUNDEE-D、hiroki onoderaSPIRITUAL SESSIONDAINUKEI、MOCO、MAO-FU、OHTA、LOVE LIGHTY to the ONE、ODA、Kinji Nishimura、HAZY-dgtl、大野先生、RYOZY、HIROYA、NICKY、GONG、MACHIDA、MEGURO as BLACKEYE、birdcage、gak、“ut”Yuhhei Takeya、他

「マウント・ガーデン・ステージ」
ONE DODY、JERRY”KOJI”CHESTNUTS、Tremolos、KAMUI、ジェラスガイTakaaki Suzukiウェッジソールolololop、LUNA、Oiseau、OSAMUOro Caldo、S.P.E.Z.O. 、BREEZIN’ 、孫&JINTANA、ちのはてGREEN APPLE QUICK STEP、他

VJ:SAVKA , ZAKURO

Magical Camp 2008
会期:2008年8月30日〜31日
会場:サッポロテイネハイランド・スキー場
http://www.magicalcamp.com

Text: Mariko Takei

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