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ニューライフ・ベルリン・フェスティバル 2008

HAPPENINGText: Peta Jenkin

「Fictive days」が映画のキャラクターを主に使用していたのに対し、「Assisted Living」は違うタイプを用意していた。生のテレビスタジオだ。マルチメディアアーティスト、マリサ・オルセンはフェスティバルの最後に向けてファイナルプレゼンテーションとしてテレビショーを行った。観客はスタジオに座り、オーディエンスとして参加でき、ショーのためのメンバーの募集がウェブサイトから消えた。

ニューライフ・ベルリン・フェスティバル
Assisted Living © Viviana Druga

ベルリンの中心にあるアレクサンダー広場のすぐ近くに、すぐにでも壊れそうな建物にスタジオはセットされていた。アーティストはアメリカのマーサ・スチュワートのテレビショーのパロディの役を演じ、巧みなクラフトプロジェクトや、2030年頃のとんでもなく技術的に進化した架空のオーディエンスを相手にしたレシピなどを紹介した。将来デイタイムのテレビ番組がこんな風になるのかと想像し、環境問題を意識し、暑さをしのぐサラダ(放射能による気温の上昇の影響)や、家具のしみ抜き(地球上の素面上昇の影響)等が短いデモンストレーションで紹介され、15シリーズがファイナルショーとして記録された。

ニューライフ・ベルリン・フェスティバル
Assisted Living © Viviana Druga

蛍光色の特大の支柱、プロデューサーが後ろから説明を叫んでいたり、ライトの下でマリサがヘッドフォンで喋ったり、僕はテレビの皮肉なアプローチをとても楽しむことができた。しかしなぜ彼女がニューライフ・ベルリンに参加したのか気になった。

『アートと行動主義のクロスオーバーがこのフェスティバルの魅力だと思うの。もっとリスクを負うような仕事をしてみたいと思うわ、それは私のテレビショーの範囲を広げることができると感じるから。募集をかけるプロジェクトにはいつも偏見があるけれど、それは特定の展覧会に合うかどうかということだけなのよ。』

ベネツィア・ビエンナーレ、ホイットニー美術館での展覧会、そしてアメリカン・アイドルでの一回限りの作品の中で、マリサ・オルセンはすでによく知られた名前となっていた。それがまたニューライフ・ベルリンを興味深いものにし、沢山のアーティストがいる中で、何人かは他の人々よりもキャリアを積んでいるが彼らの名前だけで揃えているわけではない、素晴らしいセレクションができたのだと思う。

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