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アパルタメント・マガジン

THINGSText: Francesco Tenaglia

アパルタメントは、どんな家具を買うべきか、どう部屋をデコレーションするかなどを教えてくれる類の雑誌ではない。そういうものとは全く違う。このスペイン系イタリアのベンチャー企業は、どう人々が日常を構成するかを垣間見ることに注力している。

覗き趣味、あるいは一見するだけ? アメリカの博識学者のマイク・ミルズパープル・ジャーナル編集長のエレン・フライス、イギリスのインディーズバンドのミステリー・ジェッツなどのリビングルームやベッドルームを拾い読みできる喜びというのがポイントである。

アパルタメント・マガジン

クリエイティブな仕事を持つ人は大きな街に住む傾向にあり、家々は全て狭くて密集した、本や写真の店舗情報でぎゅうぎゅう詰めになっているようなところにある。しかし、他の人々のライフスペースの描写だけがアパルタメントの存在理由ではない。この雑誌はアンネット・メリルドが特集された第1号を始め、他の多くの特集企画にとって良い発表の場なのである。マルコ・ヴェラルディのアソシエーション編集者のミランと共に探してみよう。

アパルタメント・マガジン

アパルタメントの裏にはどんな人がいますか?

アパルタメントは、ナチョ・アレグレ、オマール・ソーサ、アルベルト・フォルチの頭脳の産物です。彼らは長い付き合いで、バルセロナの同じ町に住んでいました。彼らはインテリアや人々のライフスタイルにより密着した、自分が見たいと思うような雑誌がないことに気付いたんです。それで、自分たちで作る以外他なかったのです。

アルベルトとオマールは出版物に特化したアルベルトのデザインスタジオで働いていて、フェンジン137、メタル、キリマンジャロの様な雑誌のアートディレクターの経験がありました。ナチョは新進気鋭のフォトグラファーで、ファッション、音楽、雑誌のシーンでも高い評価を得ていました。毎年発行のヴィトラのホームコレクションカタログもその一つです。

アパルトマント・マガジン

ナチョは私の友達で、2007年の春に彼からアパルタメントの協力してくれないかと言われたときには、まだ構想さえありませんでした。あるアイディアが浮かんでいて、それはこの6ヶ月間にミラノで春のサローネの間、開催中のプレゼンで行われている多くの企画を集めることで自身を定義づけ、育て始めるものでした。

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