イズー・マガジン
IZZUE Magazine
今月は原稿がいつもより少々遅れてしまった。僕は少々忙しかっのだが、それはなぜかというと、今月香港で発行される新しいヒップ・ホップマガジンの作業が山積みされていて、ことあるごとに変更があったからだ。
今月、イズー・マガジンがプレミア・リリースされる。我々はこの雑誌が毎月発行になればと願っているのだが、ある信頼できる情報によると副部長の反応いかんによっては、残念ながら第二号が日の目を見ることはないらしい。イズーは2年前に手頃な価格のカジュアルウェアを扱うリテイラーとしてチェーン展開し、香港のファッション業界に参入してきた。内装は最小限にとどめ、ひどく薄暗い照明(これでは服の色がわからないと思う人もいるだろう)、雑誌でも見られるようにこぎれいな店である。
IZZUE Magazine
香港島と九龍島は香港の小売業界において第一の足がかりとなる場所で、イズーの店舗はそこにあるショッピング街の中心部にある。その後すぐにイズーは「バイ・ミー・オン・ライン・ドットコム」を立ち上げた。サイトと雑誌はほぼ同じ内容で、最新のファッション情報、デザイナートレンド、クール・グラフィックなどをカバーしている。
IZZUE Magazine
イズーマガジンのアートディレクションは、レス・スーエン。雑誌のスタイルやデザインは彼の「ポリテクニック・ファション・イヤー・ブック」に似ている。写真にしてもアートディレクションにしても、とても新鮮で斬新。内容はとにかく香港スタイルで、現在起こっていることをザッと取り上げている。イズーはトレンドを作る雑誌ではなく、今何が起こっているのかを伝える雑誌だ。くり返すが、この雑誌は 「10代のファッションマニア」たちの中に地位を確立するだろう。しかし、現地のファッションの才能を育むわけではない。残念。
イズー・マガジンは、HMVなどで無料で手に入る。
Text: Calvin Ho
Translation: Eriko Nakagawa