フー・アイウェイ

PEOPLEText: Wee Ling Soh

フー・アイウェイは、一種独特のクリエイティブレーベル「シー・ユー・トゥモロー」の創立者としてより知られている、29歳のマルチメディア・アーティストである。レーベルを通し、フーはデザインとアートを混じり合わせて、手作り本から、アクセサリー、首枕まで、風変わりで、ユニークなアート作品を創ってきた。

ボルネオ出身のこのアーティストは、18歳の時にシンガポールへと移り、始めはファインアート、そしてアパレルデザイン/マーチャンダイジングを学んだ。ちょうど今、彼女は、デザイナーのハーマン・ラーアムと共に、「エブリデイ・ウィークエンド」という新しいレーベルを創っている。このアイテムは、家具、ヴィジュアル、音楽を展示する1月18日のオープニング展の後、アサイラムの陳列棚から購入することができる。

フー・アイウェイ

なぜ「シー・ユー・トゥモロー」を始めたのですか?

違ったジャンルで試してみたいことが沢山あるんです。そして、自分で何かを始めたいといつも思っていました。「シー・ユー・トゥモロー」は原点であり、自分のアイディアで前進するための土台を与えてくれました。

「シー・ユー・トゥモロー」の意義とは何でしょう?

「シー・ユー・トゥモロー」は多分、私が創り上げて、一緒に話をする人物なんです。それを通して、私は毎日の生活という平凡から、現実から抜け出せるんです。そして、幸福のセラピーのようなものを自分に与えることができる。
「シー・ユー・トゥモロー」は分割する型だけれども、一生のうち、もう二度と会うことができないかもしれない人や物に会うという可能性や、大きな希望を示すものだと、私は考えています。

フー・アイウェイ
Red Sleeve

「シー・ユー・トゥモロー」はいろんなものをかじっているようですが、例えば、アクセサリー、イラストレーション、執筆、デザインなど。正確にはどのようなものでしょうか?

明確にするのは本当に難しいです。大げさな決まり文句を犠牲にしてだけど、多分、デザインとアートの結婚のようなものだと思います。小さい頃、私は作家、映画製作者、またはダンサーになりたかったんです。気づかないうちに、これらの果たされなかった「野望たち」の要素を、現在の作品の中に吹き込んでいるのだと思います。私は学際的なアプローチが好きなんです。なぜなら、つまらなくないものだと思うから。

何か仕事はしていますか?

ええ。ファッションレーベルのアシスタントデザイナーとして働いています。主に、グラフィックとプロダクションアスペクトを担当しています。

フー・アイウェイ
Rest Together Couple Neck Cushions

何が「オーバー・ロマンティサイズド、2005」シリーズのきっかけとなりましたか?

これは、結びつきについての批評なんです。2人の赤の他人の間に芽生える親密性は、どのように魔術的で(魚と水のように自然で)、それでいて奇妙につながれているか。私が創りだしたもの—「レスト・トゥギャザー・カップルネッククッションズ」(一緒に横になろうカップル首枕)、「ステイ・ネクスト・トゥ・ミー・カップルニットチェーン」(隣にいてカップルニットチェーン)、「ルック・アット・ミー・カップルニットチェーン」(私を見てカップルニットチェーン)、「ホールド・マイハンド・ファームリー・ウェン・ウィー・ディープリー・イン・ラブ・ジョインティッドカップルTシャツ」(深く愛し合っている時は、しっかり私の手を握って接続カップルTシャツ)—は、つながりが、いかにして、義務として、また快感として考えることもできるということをもとにデザインされています。

私は、愛や情が、生活の中でどのような役割を果たすかに好奇心があり、疑いがあるんです。まさに、わたしたちは、泥まんじゅうにくっついた蝿のように、愛や情によって身動きできなくさせられているのです。

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