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ブルーノ・ムナーリ

PEOPLEText: Francesco Tenaglia

20世紀イタリアのクリエイティブ界の巨匠。Bruno Munari

ブルーノ・ムナーリ
Scultura da Viaggio, 1958, Ferro Verniciato, 43x50x54cm. Private Collection, Milano

ブルーノ・ムナーリの存在は、イタリア文化を何十年も引っ張ってきた。それもそう、およそ30年代から90年代に渡って、絵画、産業デザイン、グラフィックデザイン、そして教育ペタゴギック論の分野で影響を与えてきたのだ。ミラネーゼどころか、巨匠という名前を思い浮かばずにはいられない。それも、ブルーノはタッチが軽いものを好んでいたり、皮肉やパラドックスを作品に常に用いているため、そんな定義の尊大ささえも巧みに逃れてしまうのだ。

ブルーノ・ムナーリ
Macchine Inutili, 1945. Scultura mobile in metallo e nylon (6 elementi), 67×120 cm

30年代から40年代のマッキーネ・イヌティーリ(使えない機械)シリーズで、ムナーリは細いロープとシンプルで幾何学的な形をした3D構成の物体を制作した。これらの機械は自ら動作することはなく、鑑賞者はその使い方を試すのだが、実際に動きをするといえば風にうねる程度なのである。

ブルーノ・ムナーリ
Macchina Aritmica (Arrhythmic Machines), 1950-1983, Metalli, Plastica e Piumaa, 280x22x28cm. Private Collection, Milano

50年代には、ムナーリは「マッキーネ・アリトミーケ(律動的な機械)」という、作者自ら『傲慢』で『ぶっ飛んでいる」と言い表しており、騒音を出しながら効率よく、さらには使用されることを基とした主体性、明確な目的をもって設計された、機械らしい機械の皮肉な裏返しとして捉えられている。

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鈴木将弘
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