アート・バーゼル・マイアミビーチ 2007
国際的なアート世界が集まる冬のホットスポット。
なぜ「ビーチ」と付くのかよくわからないのだが、「アート・バーゼル・マイアミビーチ」では、街全体(しかも大きな)がアートやデザインに関するイベントやエキシビション、フェアなどが行われる巨大なギャラリーに変わる。
Street art in the Wynwood Art District
より厳格なスイス版「アート・バーゼル」の妹分となる第6回目のマイアミフェアは、人々を魅了し、220ものプライベート飛行機を記録するNetJets社では、デニス・ホッパー、カイル・マクラクラン、デイヴィッド・ゲフィン、マーティン・マーグリーズら無数のコレクターを運んだ。私たちは雪の多いニューヨークから、この素晴らしいアーティストボールに到着と同時に順応した。
Artists Ball, Vizcaya Museum & Gardens, December 6th 2007
タクシーに乗り、招待客の女性とお決まりの言葉を交わすと、豪華なビスカヤ博物館&庭園に着いた。たくさんの高価で装飾的な小塔、中庭や庭はまるで、バンド、展示、DJ、カクテルの宝捜しを提供しているかような場所だ。
次の朝サングラスを緊急的に購入した後、私たちはマイアミビーチ・コンベンションセンターでのメインのアートフェアに向かった。他の多くのコンベンションセンターのように、きつい照明、人工の空気、派手なカーペットの陰惨な取り合わせである。にもかかわらず、インスタレーション、彫刻、絵、写真、ビデオの超一流ラインアップは、三日間の滞在でどうにかスケジュールを調整していた私たちに、予想外の時間測定難問を押し付けた。
“Cocoon” by Andreas Gursky, Art Basel Miami Beach
際立っていた作品を紹介すると。まずは、アンドレアス・グルスキーの「コクーン」。 5,2メートルの長さに及ぶフランクフルトのナイトクラブの写真。
Kehinde Wiley at Deitch Projects, Art Basel Miami Beach
ダイチの代表Kehinde・ウィリー (ニューヨーク)、ホフマン・ローナ (シカゴ)、そしてロバーツ&ティルトン(ロサンゼルス)の魅力的な作品。
“Tree of Life”, Mark Ryden at Kohn Gallery
私たちにミリオネア(もしくはアート泥棒)になりたいと思わせるマーク・ライデンの「ツリー・オブ・ライフ」。
de Carlo Gallery ATM installation
そしてデ・カルロ・ギャラリーのフェイクATMと見捨てられたシリコンベイビーのインスタレーション。(ちなみにベイビーに気づいた人はごくわずかで、多くの人が機能しないATMに不機嫌になっていた。)
Ryan McGuinness at Deitch Projects, Art Basel Miami Beach
素晴らしいディッチプロジェクトは、バリー・マッギー、ライアン・マクギネス、森 万里子、スウーン、ヴィトー・アコンチら、負け知らずのラインナップで、私たちの時間を奪う。
Swoon at Deitch Projects
例年と同じように、コンベンションセンターの外では、より先端的で、おそらくより本物側のアート世界が繰り広げられていた。
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