アート・バーゼル・マイアミビーチ 2007

HAPPENINGText: Lotje Sodderland

例年と同じように、コンベンションセンターの外では、より先端的で、おそらくより本物側のアート世界が繰り広げられていた。

Art Basel Miami Beach
Jaume Plensa “Nomade”, 2007, © Gray Lelong, MCH Swiss Exhibition (Holding) Ltd.

ジャウメ・プレンサの巨大な作品「ノマド」やクロード・レヴェックの照明された作品「スカーフェイス」のような屋外インスタレーションは、後ろのサウスビーチのアール・デコ・ファザードのパターンに対して、見事な印象をつくりあげた。

Art Basel Miami Beach
Boris Hoppek at Scope Art Fair

マイアミのスラム街(ウィンウッド・アート地区として知られる)では、今年もスコープ・アート・フェアが私たちの個人的なベストサテライト賞を勝ち取った。そこではボリス・ホペックを含む数人の友人に偶然会っては喜んだ。ボリス・ホペックの巨大な段ボールのインスタレーションがメインの入り口を飾っており、スプレーでペイントされた豊麗な女性が一目をひく背景となっていた。

Art Basel Miami Beach
Antistrot installation, Scope Art Fair

バルセロナを拠点にするイグアポップ・ギャラリーが今回初出展。私たちのロッテルダムの友人・アンチストロットが街に(彼らのブースに)彼らのネオンサインをペイントし、コミック本のキャラクターを描き散らした。またヨン・ホ・ジによるリサイクルタイヤにねじ曲がった剥製の制作もダークで美しく、素晴らしかった。この若い韓国人アーティストの明るい将来を見た気がした。

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ステファン・マークス
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