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ズー・アート・フェア 2007

HAPPENINGText: Sayaka Hirakawa

キリンや象を横目にアートを鑑賞するロンドン・ズー・アート・フェア。はりきってロンドン動物園へ出かけてしまった人も多いのでは?それともみんな、今年は開催場所がロイヤルアカデミーへと変わったことに気が付いていた?場所が変わっても、なぜか名前は変わりません。ちょっとまぎらわしいのです。ましてロンドン動物園は、スポンサードもしていないのだから、これはもう本末転倒もいいところ。それはさておき、4回目を迎えるズー・アート・フェアは始動6年以内のアートギャラリーや団体が、お抱えのアーティスト達の作品をお披露目する展覧会。英国内外から60近くの出展が見られた。

ズー・アート・フェア 2007

ロンドンセンターに位置するローラ・バートレット・ギャラリーからは、エリザベス・マクアルピンの作品がお目見え。ロンドンをベースに活動するマクアルピンは、時間軸をベースとした映像やサウンドインスタレーションを中心に発表しているアーティスト。「98m(The hight of the Campanile)」と題されたその作品は、サンマルコのカンパーニュを写す8ミリ映像と、その映写機の下に設置されたガラスケースでできている。

ズー・アート・フェア 2007
Elizabeth McAlpine “The Height of the Campanile”

映像がサイレントで、カメラ位置もほとんど動かないのに対して、映写機から排出されたフィルムはまるで生き物のように、ガラスケースの中で動き回り、ペイズリー柄のようなパターンをつくり出す。その静と動の対比が興味深く、おもわずかぶりつきで見つめてしまう。20分間の映像がループでくり返されるそのフィルムの総計は、もしかするとサンマルコの鐘楼の高さと同じということのなのだろうか?

ズー・アート・フェア 2007
Dan Ottoe

先月ノースロンドンにオープンしたばかりのアートスペース、176は、現在開催中の「An Archaeology」展からのエピローグともいえる特別展「An Aside」を展開。アメリカ人アーティストのダン・アットエによるポルノグラフィックなネオンサインはそのコピーが注目を浴びていた。「Everyhting will slip thorough your fingers like water. (なにもかもが水のように指先からこぼれおちていく。)」「You have more freedom than you’re using now. (君は今よりもっと自由だ。)」農家出身のこのアーティストだけに、マテリアリスティックな現代アメリカや、特にセレブなガールズを批判するようなメッセージと受け取るのが妥当だろう。

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