
音楽と映像を映し出す9個の四角い水槽が、暗闇の中で宙に浮かんでいる。
東京・新宿にあるNTTインターコミュニケーション・センター[ICC] で、9月15日から開催されている展覧会「LIFE - fluid, invisible, inaudible ...」は、坂本龍一とダムタイプの高谷史郎とのコラボレーション作品だ。

この展示は坂本龍一が演出をした「LIFE」というオペラを素材に再構築し、まったく新しい形に昇華したもの。坂本龍一流の現代オペラとして99年に上演された「LIFE」は、坂本と高谷がコラボレーションを行った初めての作品。それが今年、山口情報芸術センター(YCAM) 委嘱による新作のインスタレーションとして甦り、今回、巡回展がICCで行われることになった。

30通り以上の音楽と20通り以上の映像がコンピューターにプログラムされていて、それがランダムに組み合わされる。アクリルの水槽の中で作られる霧は、映し出される映像を“流動”させて、映像に更なるライブ感を加える効果を生み出す。座ったり、寝たり、映像の輪に入ったり‥‥観客は各々自由に作品とのコミュニケーションを図りながら、可視的なものと不可視的なもの、聴こえるものと聴こえないものの狭間の世界を堪能する。
オープニングの挨拶でYCAMの館長さんが言ったコメントが印象的だった。
『初めは変な作品だなぁと思ったのですが、毎日見ているうちにだんだんと好きになってきて、山口からなくなってしまうのが寂しかった。』
ゆっくり、じっくりみることでだんだんと作品の良さが染みてくる。そんな不思議な作品である。
LIFE - fluid, invisible, inaudible ...
会期:2007年9月15日〜11月4日
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
TEL:0120-144199(フリーダイヤル)
開館時間:午前10時〜午後6時.金曜日は午後8時まで開館(入館は閉館の30分前まで)
入場料:一般・大学生500円(400円)/高校生以下無料
*( )内は15名様以上の団体料金
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合,翌日)
Text: Wakana Kawahito
Photo: Ryuichi Maruo

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