FASHION UNFOLDING

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香港を拠点として世界中へ幅広いネットワークを広げるデザイン・アート系出版社「ヴィクショナリー」。この度彼らの新作である「Fashion Unfolding」が発売となった。

Fashion Unfolding


「Uncover the power of graphics in fashion」(ファッションにおけるグラフィックのパワーを発見しよう!)をメインテーマとし、“デザイン”という大きな枠組みの中、インダストリアルでもインテリアでもなく“ファッション・デザイン”へフォーカスし、いかにグラフィックデザインが今日のファッションセンス(感覚)へ影響を与えているか、60組以上のアーティストをコントリビュターとして迎え、全256ページにわたり紹介している。

SHIFTでも取り上げたことのあるアーティスト・デザイナーも登場する本作、今回は彼らの掲載ページを中心に、その内容を簡単に紹介していこう。

Fashion Unfolding

デンマーク出身のファッションデザイナー、ヘンリック・ヴィブスコブからは、2007年春夏コレクションにて発表され話題になった「Big Fat Wet Shiny Boobies」のインスタレーションを紹介。モチーフテーマであった「無数のおっぱい」をご存知ならば、彼が単なるファッションデザイナーの域を超えていることは容易に想像がつくだろう…。

Fashion Unfolding

フランクフルトのアートユニット、HORTからは12ページにも及ぶ「NIKE, USA Basketball」キャンペーン・ローンチへ向けたフォト・イラストレーション、スペシャル・フォント)、店頭デザインなどが大々的に紹介されている。また日本のセレクトショップ「And A」とのコラボレーションによって実現した、2006年春夏コレクションのTシャツ、ショップバッグ、アートデザインも掲載。

Fashion Unfolding

鈴木洋美と朝倉充展のクリエーションユニット、ボブ・ファンデーションからは同じく「And A」にて行われた「Crossing Wonderland」と題するアートプロジェクトの模様、こちらも人気セレクトショップ「Adam et Ropé」のためにデザインされたショップ・バッグなどが紹介されている。

Fashion Unfolding

その他にもアーティスト・サイドとしてロンドンを拠点にワールドワイドな活動を続ける、サタデー・ロンドンをはじめ、KRV KURVAギ・ミャオなどがコントリビューターとして掲載されている。

一方クライアント側にあたるファッション・ブランドからは、NIKE、PUMA、Levi’sに代表されるアート/ストリート・カルチャーとの融合度が高いスポーツブランドが多数フィーチャー。また、コム デ ギャルソン、Chloe、Y-3といった超有名コレクションブランドも、グラフィック・デザインという視点から見たクリエイションの一つとして紹介されている。

この一冊を通じ、いかにグラフィックというアート領域が今日のファッション・ブランドへインスピレーションという名の影響を与えているか、異なる角度から2者の関係性を感じ、さらなる可能性を期待させてくれる豪華な作品である。

Fashion Unfolding
仕様:28.5 x 18.2 cm、272ページ
出版社:Victionary
言語:英語
発売日:2007年8月
ISBN-10:9889822881

Text : Naoko Kawaguchi

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