トランスメディアーレ 2007

HAPPENING

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ポスターは時代を語る。
PCが10数台置かれたプロジェクトライブラリーの壁に1988年からのポスターが年代順に貼られていた。ビデオフェストとして始まったこのイベント、1998年からトランスメディアーレと名称を改め、今年で第20回目となる。


ベルリンの中心部に横長に広がる公園ティアガルテンの左上端に会場となったアカデミー・デア・クンステはある。去年完成した新中央駅と以前中央駅的な役割を果たしたツォー駅の中間にある最寄り駅を降りると、新中央駅の殺風景さとも、ツォー駅のにぎやかな雰囲気とも違う、静かな空気が流れている。道路表示を見ながら歩くこと5分、公園の木々を背にした外観はこのイベントのための特別な装飾もなく、2月の初旬というのに10度を越える暖かさの中、外のテーブルでカフェをする人がいなければ、見過ごしてしまいそうだった。

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「アートとデジタルカルチャーのためのフェスティバル」というサブタイトルのもとトランスメディアーレ07が1月31日から2月4日まで開催された。テーマは「アンフィニッシュ!」。デジタル文化に終わりはない、新たな発展をという意気込みだ。展覧会、カンファレンス、パフォーマンス、ビデオ作品の上映、アワードと5日間で盛りだくさんの内容に、来場者はどれを見るか迷ってしまうほどだった。

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展覧会は11作品と、このイベントの規模からいって少ない感もあった。2階にある展覧会場へ階段をのぼるとまず目に飛び込むのがアラム・バルトホールの作品「ランダムスクリーン」。5×5ピクセルのスクリーンがランダムに点滅しているというもの。

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作品の後ろ側から見ている人も多いのでどんな仕掛けが見られるのだろうと回ってみると、どこにでも売っているろうそくの周りを子どもがビールジョッキから顔を覗かせているマークでお馴染みのベルリナーキンドルというビール缶がぐるぐると回っていた。缶の一部が窓のように切り取られているので、表からみると光が点滅するのだ。缶の上部がかざぐるまのように切り込んであり、電気仕掛けではなく、ろうそくの熱を利用して回っている。

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この作品は彼のローテクスクリーンプロジェクトのひとつで、他にテレビ画面にセットすると色とりどりのピクセルができるものなどがある。他に、グーグルマップで目的地を検索すると出てくるAマークを作りベルリン市内にたてるなど、デジタルとアナログをテーマにしている。デジタル社会は現実社会を模倣するように発展し、バーチャルが現実に覆いかぶさってくるような中、デジタルを手作業に帰す面白みがあった。

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