デコード展
Decode(デコード)展がヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で4月11日まで開催された。ジョン・マエダ、ケイシー・リース、ゴラン・レビン、ファブリカ、カーステン・シュミット、ユニバーサル・エブリシング、アーロン・コブリン、ジョナサン・ハリス、ランダム・インターナショナル、ジェイソン・ブルージュ スタジオ、フライト404ら、多くのデジタルアーティストやコーダー、デザイナーによる優れた作品が展示された。
開期中、V&Aは数回に渡りワークショップやイベントを開催し、本展は今年のデジタルアート展の中でも最も良い展覧会のひとつとなった。
展覧会ではコード、インタラクティビティ、ネットワークの3つのテーマに焦点が当てられ、クリエイティブアーツ・コミュニティ(コード)、ジェスチャー&コンピュータービジョン(インタラクティビティ)、モバイルテクノロジー&ソーシャルネットワーク(ネットワーク)、これらの領域においてオープンソースカルチャーとプログラマーの重要性が示された。
カーステン・シュミットは本展のためのオープンソース・マーケティング・キャンペーンに賛同し、このキャンペーンのアニメーションで使われたコードは本展の特設サイトで発行され、ユーザーがそれを利用し、独自のコードを生み出せるようになっている。
会場では遊ぶ子どもたちの姿が多く見られ、本展が遊び心あふれる体験を提供し、ビジュアル的にも大変楽しめる展覧会であったことがうかがえた。 残念なことにゴラン・レビンの「Opto-Isolator II」が展示中止だった。(鑑賞者が破損してしまったと思われる)
Decode: Digital Design Sensations
会期:2009年12月8日(火)〜2010年4月11日(日)
会場:The Victoria and Albert Museum (V&A)
住所:Cromwell Road, London SW7 2RL
TEL:+44 (0)20 7942 2000
https://www.vam.ac.uk
Text: Eduard Prats Molner
Translation: Saori Hashiguchi
Photos: Marijana Mitrovic