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マーティン・ローレンツ

PEOPLEText: Yurie Hatano

SOSOで展開される展覧会「The One Weekend Book Series」の見どころは何ですか?

「The One Weekend Book Series」は2003年から運営しているプロジェクトです。その名の通り、一回のウィークエンドに一冊の本を制作します。それぞれの本で、僕とゲストアーティストはその都市を体験するための48時間を与えられ、それを記録し、コンピューターを使わない条件でビジュアルダイアリーをつくるのです。その結果、48時間のビジュアルエンターテイメント調査の記録と、訪れる都市の定義が生まれます。

通常のガイドブックには載せられていない場所や状況をレポートすると共に、そのレポーター達の個人的なメッセージを露呈します。この場合、都市を理解するということは、主に本を制作するということに繋がっています。

過去4年間で、フランクフルト、コペンハーゲン、ニューヨーク、ハーグ、ミラノ、バルセロナで本を制作し、展覧会を展開してきました。スペインの出版社アクターが、このプロジェクトが大きなものになると認識し、始めの5冊を編成して再出版することを決めました。2006年からこの美しい300ページの本は世界に流通しています。展覧会でもこの本は販売される予定です。

SOSOでの展覧会ではこの本の他に、本から選出15作品のノーカット版オリジナルプリントと、ベルリンの「Hey-Presto」が、バルセロナの「Trafalgar13」のサウンドと共に手がける「The One Weekend Book Series」のムービーを公開します。世界初公開です。お見逃しなく!

このプロジェクトの旅中に起こった印象的なストーリーはありますか?

面白いストーリーかどうかはわかりませんが、講義の際に喜ばれる話があります。ニューヨークシティの本の始めに掲載されている髪の毛についての話です。

僕達は金曜の午後、ニューヨークシティーに着きました。ひどい時差ぼけで落ち着かない夜を過ごし、土曜の朝にヨシ・ソデオカのスタジオに到着しました。数時間、活動を始めようと試みたのですが、あまりにも疲れすぎて、インスピレーションが湧いてきませんでした。近くでコーヒーを飲みに出かけました。ヨシのスタジオはマンハッタンの低い位置、SOHOにあり、僕達は側のセルフサービルのコーヒーショップに行きました。僕は、目に入るものをなんでもスケッチし始めました。ニューヨークシティの全ての要素が、フィルムやドローイングなど、メディアに収められているように思えます。僕のドローイングも、すでにあるもののコピーのようなつまらないものに見えました。そして、僕は通り過ぎる人達を描き始めたのです。マンハッタンを知っている人、人がどれくらい速く歩くか知っている人達を。つまり僕が髪の毛のシリーズを描いた理由とは、彼らが通り過ぎるのが速すぎて、髪の毛以外のものを描けなかったからです。

このプロジェクトの醍醐味は何ですか?この先の計画はありますか?

コペンハーゲンの本のゲストアーティスト、スネー・エラーズはこう言っています。『ドローイングや何かを通したコミュニケーションについて、何十億の決まり文句を聞いてきましたが、それは壮大な経験でした。「The One Weekend Book Series」の場合、まさに私が「コミュニケート」した、と感じたものです。2人のチームメイト(キャスパー・リースホルトとマーティン・ローレンツ)とは、メールだけで実際に会ったことはありませんでした。少なくとも私にとってこのセッションは、ビジュアルの会話だったのです。ペンと紙の上で低く構え、どうしようもないいたずら書きに反応し、奇妙な言語が具体化して、引き継がれていきました。それはスリルなことでした。』

この先に関しても、エキサイティングなプランが沢山あるのですが、確定していないものが多いので、ここでは話さない方が良いでしょう。ぜひ、サイトをチェックして、ニュースレターのメーリングリストに登録してください。随時お知らせします。

SHIFTカバーのコンセプトを教えてください。

もっと自然の中で時間を過ごしてみてください、そうすれば隠されたものを発見できるでしょう、というとてもシンプルなメッセージです。

プロジェクト以外のこの先の計画は何ですか?

計画とは言えないと思いますが、近い先に起こる一番大事なことは、2月に初めての息子が誕生することです。みんなが想像もできないほど、僕は彼の手を握ることを楽しみにしています。

最後にメッセージをお願いします。

見たものや読んだものを気に入ってくれましたら、一言ください。

Martin Lorenz | Twopoints.Net
住所:4 Bertrellans, 08002 Barcelona
TEL:+34 933 185 372
http://www.Twopoints.Net

Text: Yurie Hatano

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