第4回フリーズ・アート・フェア

HAPPENING


アートマガジン「FRIEZE」の主催する、英国最大規模のアートフェア、「フリーズ・アート・フェア」が、今年もリージェンツ・パークの特設会場で開催された。4回目となる今回は、150を超える世界中からのギャラリーが参加し、それぞれの誇るアーティストの作品をずらりと並べた。

もともとは若手アーティストの作品発表の場所を意図して開催されていた同フェアであるが、もはやそんな雰囲気は微塵も感じられない。イギリスだけでも、トレイシー・エミン、ダミアン・ハースト、サムテイラー・ウッズ。右を向いても左を向いても、とにかくモダンアートの有名どころばかり。それが一度に1000作品、というのは、贅沢!というよりもはや、お腹いっぱいなのにやめられない、大食い競争にまちがって参加してしまった子供のような気持ちになること間違いなし(?)

デパートのセルフリッジズの中のそれぞれのブランドのように、ギャラリー同士も白いパーテーションで区切られている。お買い物気分にさせようという魂胆?
そんな中で、オーディエンスがかならず足を止める人気のスポットというのは必ずあって、前述したアーティストをすべてかかえるロンドンのトップギャラリー、ホワイトキューブのブースは、広くスペースを取っているにもかかわらず、ぎゅうぎゅうの状態でアートを観賞、というアズマシクナイ事態になっていた。

トレイシー・エミンの私小説的な作風は変わらず。ポーイフレンドの名前とか、「誰が結婚してくれるのかしら?」といった文句をちくちく刺繍しているのかと思うと、とっても怖いけれど、乙女なら思わずうなずいてしまうメッセージを感じることも。ピンクに勲章をたくさんつけたデザインも、実はわりと好きでした。

同ギャラリーで一番目をひいていたのが、チャップマン兄弟によるライブポートレイト・ペインティングセッション。小さな小屋の中で、ふたりがもくもくとモデルを描く。それを両サイドの入り口からオーディエンスが息を殺してみつめる、というなんとも不思議な空間。できあがったらモデルと一緒に写真をパチリ、そこへ奥さんとベイビーが顔を出して、というところまで冗談のようなインスタレーション。テキサスのリードシンガー、シャーリーンはどちらにも描いてもらってごきげんだったとか。

変わってパリ3区にある「YVON LAMBERT」で気になったのが、ルビー・スタッフド・オウル。気になったのはわたしばかりではない。小さなこどもたちが心配そうな顔を寄せあって、輪になって座っていたのは、アーティストのJasen Bodge も知る由もないだろう。目を閉じて、横たわるフクロウをぐるりと取り囲むのは、アメリカンフォトグラファー、ナン・ゴールディンの作品。そのセクシーで退廃的な雰囲気とが絶妙にマッチした空間だった。

会場外の公園部分にあるスカラプチャー・パークでは、サラ・ルーカスやピーター・コフィンの作品が見られる。アート祭りに17ポンドも払いたくない!という方にはこちらがオススメ。

FRIEZE ART FAIR
会期:2006年10月12日〜15日
会場:REGENT’S PARK LONDON

Text and photos: Sayaka Hirakawa

【ボランティアスタッフ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
ラ・フェリス
MoMA STORE