ザ・プロテスト・ラボ

HAPPENING


ザ・プロテスト・ラボ」は、リトアニア映画館を中心にプロテストの形態についての可能性と不可能性を理解するために、VILMA(メディアアートのためのヴィリニュス協同党員)が始めたものである。
支配に対し反発を表現するプロテスト。私達自身の無力さに反対するプロテスト。そして、組織による明白なまでの道に対するプロテストなど、徐々に力を持ち、成熟し始めてはいるが、未だその形を確立していないプロテストは、人々の声とそしてその形を常に探し求めている。

「ザ・プロテスト・ラボ」は可能であろうプロテストの道を市民に提供している団体だ。

大企業経済、ベネトンの戦場から勝ち取ったリトアニア映画館は、今ではプロテストの重要な原点となっている。
今までは到底無理だと思われていたプロテストのシナリオや理由が、オーディオやビデオによるインタビュー、書面、公共計画、ポスター、パフォーマンスや市民の意思を伝えるその他の道として開かれたのである。

「ザ・プロテスト・ラボ」は一部のプロテストの欠乏や政治的意図が見えると訴える文化人や理論家に、都市開発、生活様式から消費者運動に至るまでの様々な問題について問いかけを行った。

リトアニア映画館の昔のチケット売り場のパビリオンでは、様々な録音機器が展示されている。ルミエレ兄弟が作ったカメラとビデオの両方で録音ができる初期の作品のように、多彩ば録音機器が、プロテストを記録し続けている。

「ザ・プロテスト・ラボ」のボランティア達は、ミュージック・アカデミーの生徒、教育的テレビや映画の製作者、劇場や映画関係のスタッフ、大学の映画クラブ、建築クラブ、「スペース・イン・シティ」運動のコミュニティ、「ヴィルマcc」のメールリストに載っている人々、そしてその他のプロテストキャンペーンに参加を望んでいる沢山の人々のように、大半が若者達で運行されている。

重要視すべき活動として、映画館保護キャンペーン「引用符の範囲を超えたリトアニア」、ベネトンのヴィリニュス映画館乗っ取り阻止のキャンペーン「ヴィリニュスなしでは静まらない」、パイオニア・パレスの返還要求キャンペーン「抑圧の帰還−元共産主義対パイオニア」などが上げられる。

リトアニア映画館の様々な録音機器パビリオンは、プロテストを生み出し、そしてそれを記録する中心的存在である。彼らのこの空間は、新しいプロテストの道を開き、そしてそれを描き続けている。

リトアニアTV(テレビプログラム):自主制作映画を中心に、市民の声を記録し、放映している。

モデリング・ゾーン:建築家やそれを目指している人々の創作活動の場。現在はゲームショー、VIPマーケット用にASK(建築生徒のクラブ)が作ったモデルが展示されている。

リーディング・ルーム:プロテストの道を指導、保管するために作られた。

アビザ・キッチン:プロテストについてのディスカッションをするにはもってこいの場。

グリーン・ステージ:DJ、VJ、詩人やナレーター達の壇上の場。

ウィッシュ・ゾーン:欲望の勉強、もしくはそれらの勉強追及の場。

カーニバル・イン・リトアニア:英国のアーティスト達とのテレビコミュニケーションを含む、音とヴィジュアルのセッションが「インターメディア/キット」の生徒と、「RUT RUT」の共同制作にてリトアニア映画館で行われた。

ドッグ・ボイス・イズ・ノット・ゴーイング・トゥ・ヘブン(犬の声は天国へ行かない):「ザ・プロテスト・ラボ」による最新のプロテストのタイトル。ヴィリニュス市民とその犬たちを招待し、リトアニア映画館の閉館を阻止を犬たちの遠吠えと共に訴えた。このアイロニーのこもったプロテストは、古くからあるリトアニア映画館への敬愛を示したものであった。

このプロテストの後、映画館の近くにはろうそくがともされ、十字架が掲げられた。最後には、ラ−ス・フォン・トリアー作の「IDIOTS」とミロス・フォアマン作の「ONE FLEW OVER THE CUCKOO’S NEST」の二作が上映されて幕を閉じた。いつまでもリトアニア映画館が人々の中で行き続けることを強く願っている。

Text and Photos: Emanuelis Ryklys from RUT RUT
Translation: Mai Kato

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