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グローバル化、現代化が進む世の中、世界は包括的になりつつある。同じストーリー、同じインテリアが世界中で見られ、同じような場所で同じような体験がどこででもできる。世界がどんどん小さくなっているということは間違い無いだろう。均質化されているということだ。だからそれぞれの国は、オリジナリティを残すという取り組みの中、それぞれの文化やルーツにこだわりを見せるのだ。まだ新しいシンガポールは、建国40年を迎え、移住者による国として、こだわる文化の存在を問い続けている。伝統や遺産の少ないシンガポールは、文化やアイデンティティを発展させるのに時間が必要だ。記憶、場所、全てが創作の基盤を形付ける。

Furnitur.」は、 マンダリン劇場にて、空間、時間、記憶、物体の探究をする。「Furniture」という言葉から「e」の抜けたタイトルになっているように、「Furnitur.」は何かが足りないながらも、空間、場所、匂い、セッティングが、何も無いステージに呼び覚まされる点において完璧である。空のスーツケースと靴のみの小道具で、このパフォーマンスは私達がそれぞれに抱える空虚のテーマを描写している。

物語は、子供の記憶の観点からのナレーションではじまる。2人のキャラクターの家までの旅路の追想を追う。空のスーツケースを運ぶセキュリティーがその記憶に現れ、それはまるで我々をコントロールしているようだ。

「トア・パヨーHDB」というパブリックハウスにセットされたアパートのワンルームで、コミカルなシーンが英語、マンダリン、広東語で繰り広げられる。「ガンキシー」という井戸から水が流れ落ちるシーンは北京語と広東語で表現される。英語の音節と北京語の文節で成り立つぎこちない台詞は、聞き慣れない者にとってとても奇妙であるが、これはシンガポール人の話し方を反映しているのだ。シンガポール語で一貫した文節は、この国の主流言語を全て寄せ集めてできたものだ。

隣の家から流れてくる、音を殺したサウンドトラックなど、 「Furnitur.」では全てのものが不完全だ。どこか欠けている部分があり、それは完全にはならない。違う世界や場所にも言える。過ぎ行く時や記憶が霞むように。


Furnitur.

会期:2005年8月25日〜28日
会場:Esplanade, Theatres by the Bay, Theatre Studio
http://www.dramabox.org

Text: Fann ZJ from npsea Enterprise
Translation: Yurie Hatano

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