アンニ・チンクァンタ展

HAPPENING


50年代という時代は、他と比べて一般的に、世界中で“イタリアンスタイル”を確立するような注目がなされた時代だ。イタリアの特徴をもったデザイン、ファッション、シネマ、建築は一様に、楽し気なセンスのビジュアルに変換されて繁栄し、その楽観主義が、戦後のこの国の政治や経済における再構築のきっかけになった。50年代という意味の「アンニ・チンクァンタ」展が、この時代の多くの領域に渡るものを残そうという意向をもって生まれたのも、不思議ではない。「アンニチンクァンタ」展は、ミラノのドゥオーモの側にある「パラッツォ・レアーレ」で開かれ、今年のヒットショーの1つとして注目されてきた。

3000 平方メートルの展示スペースを持つ「アンニ・チンクァンタ」は、700以上の作品を展示し、訪問者をイタリアの歴史の中でもっともクリエイティブな時代の体験で満足させる。作品を展示したアーティストのリストには圧倒されるものだ。ペインターはフォンターナ、ブリー、グッツーソなど、ファッションデザイナー/フェラガモ、グッチなど、工業デザイナー/ジャコーザ、ムナーリ、ニッツォーリなど、建築家/ポンティ、ディ・カーリー、スカルパなどだ。そしてさらに、フォトグラフィー、TVなどのスペースがある。

それぞれのオブジェは、時代や出会いによる古色で魅力を増した他は、元来のチャーミングさをそのまま残している。ニッツォーリの「Lettera22」は50年代のジャーナリストが使ったタイプライターで、すぐに外国の編集室でも採用され、アメリカ映画でも見らるようになった。ジャコーザの「Nuova Fiat 500」という車(1955年)他、「アンニ・チンクァンタ」で展示された多くはとても画期的なものだ。全体的なスタイルは、主にその時代のグローバルな感覚や、文化的な雰囲気を与えるというもので、侵略的すぎるというわけではない。幻想的な見方をしていた。この大きくて意欲的なショーに訪れるのは大変なことだが、その努力の価値は充分にある。

Annni Cinquanta
会期:2005年3月4日〜9月11日
会場:Palazzo Realee
住所: Piazza Duomo 12, Milano

Text: Francesco Tenaglia
Photos courtesy of Artificioskira
Translation: Yurie Hatano

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