エロティック・アート展

HAPPENING


“エロティック”という言葉にはパワーがある。この言葉はセックス、色情、美、タブー、欲望、モラル、危険、など様々なミックスした意味を思い起こさせる。“素晴らしい”と“下品”の瀬戸際でもあり、他の何ものにも変えられない感情を伴う。“エロティック”に対して抱く感情はそれぞれにしろ、皆それを知っていて、見ていて、刺激されているということは、共通であろう。インスピレーションや解釈への可能性を大きく秘め、アートショーにとっては完璧な主題である。

6月9日の夕方、サンフランシスコの「テンダーロイン」(この街の歓楽街)にある「シューティング・ギャラリー」で、毎年行われる3度目のエロティック・ショーのオープニング・レセプションが開かれた。僕達がそこに着いた頃、外には参加者の群れが歩道まで溢れていた。中に入ると、人々はドリンクを啜りながら、50人以上ものアーティスト(リストは、ギャラリーのウェブサイトで見る事ができる)による刺激的な作品を見つめていた。そのほとんどの作品が、このショーのために特別に作られたものである。

僕自身はこれまで、“エロティック・アート”に関わった経験はない。エロティックのイメージは好きだし、アートも好きだが、その2つはどうも僕が描く美的感覚に噛み合わない。僕が関わってきた80年代の良くない美的感覚のせいかもしれないし、ただ僕がそれに合ういいアーティストに触れてこなかったせいかもしれない。もちろん、僕はアート批評家ではなく、この主題に対して新鮮なものをみたいと思うショーの参加者の一員である。

中のギャラリースペースは満員の参加者で、作品鑑賞は人込みで身をかわすゲームになった。そのため様々な角度から作品を見るのは難しい時もあったが、僕は見たものに強い印象を与えられた。特に1人のアーティストの作品で、チェリーとバナナで仕上げられた等身大のアニメの女性だ。ピンクのジャンプスーツを着ており、このコレクションの中心作品のようだった。

もう1つの面白い作品は、地下の隅に設置されていた。それはセックスをしているカップルのビデオで、ミニチュアのベッド (約16″ x 12″) の表面に投影されていた。シンプルのようだが、小さな人々が遠慮なく親密な時間を過ごしているのを見つめるという、覗き見的な効果が素晴らしかった。

僕は確実にこの「シューティング・ギャラリー・サード・アニュアル・エロティック・ショー」を楽しんだ。彼らは才能あるアーティストによる素晴らしい作品を見事に集めた。同時に、エロティックに見るもっと広い解釈のものがあってもいいような気もした。イメージを見る時、露骨な描写よりも、微妙な点や提案がよりエロティックの可能性を大きく持つのではないかと思う。

もしあなたがこの近くに来る事があるなら、もちろんこのショーをチェックしてほしい。もしそれができないなら、シューティング・ギャラリーのウェブサイトでたくさんの画像やアート作品 (値段のリストも) をみることができる。また、彼らの姉妹ギャラリーである、隣の「ホワイト・ウォールズ」にも是非目を見張っていることを勧めたい。

The Shooting Gallery’s 3rd Annual Erotic Show
Sponsored by Fernet Branca
会期:2005年6月9日〜7月6日
会場:The Shooting Gallery
住所:839 Larkin Street, San Francisco, CA 94109
http://www.shootinggallerysf.com

Text and Photos: Mark Buswell from SisuHome
Translation: Yurie Hatano

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE