ノー・マニフェスト

HAPPENING


プレミオ・ボナルディ・パー・ラルテ・エンタープライズ」パイオニア賞2005 は、30代以下の若いキュレーターに贈られる賞である。2回目となる今年は、アンドレア・ヴィリアニの「ノー・マニフェスト」に決定した。若いイタリア人キュレーターを見事にまとめたこの魅力的な展覧会は、6つの作品からとりとめもない迫力を引きだし、瞬時に没頭してしまう楽しさのセンスを、訪れる者に提供した。

マイク・ネルソンの素晴らしい「バビロン南部の宮殿の再構築計画」(2005) は、宮殿をモダン化し、再構築する環境を紹介した。少し上を見上げると、リチャード・ライトによるモノクロの金箔が、ギャラリーの窓の周りに構成されているのが見える。2つ目の部屋には、美しく平静を失わせるような、ステファノ・アリエンティの90年代初期の作品、7つの「イレイスド・ブックス」があった。このイタリアのアーティストは、消しゴムを使い、自然主義的な写真集から全てのキャプションやテキストを消し、画像の周りに空白のスペースを残している。また、アンリ・サラの「ブラインドフォールド」(2002) は、太陽の光線の微妙な変動をビデオ・ポートレートにしたものである。アルバニアの首都のストリートで2つのプラカードに反射させていて、サオ・パウロで録音された、エレクトロニックサウンドを交えてオーディオエレメンツによるコメントが入れてある。

マッシモ・グリマルディは一般に無料で公開されている、ある小さな本に注目した。それは、彼が集めた13のEメールインタビューに、イタリアのアートシステムのポイントを加えたもので、断言的にこのプロダクションの分野への関わりの本質を問いただしたものである。ギャラリーハウスから離れた暗いエリアには、フロリアン・プムフースルの2003年の作品で、タイトルのないビデオポートレイトがあった。キュクロプスが1人で住んでいたという不明瞭な宮殿での、日常生活の言動を表したものだ。

アンドレア・ヴィリアニは、「カステロ・ディ・リヴォリ」でも「ノー・マニフェスト」のキュレーションを行っており、密集した概念的な構成で、また違った提案をしている。フィクションとドキュメンテーションの関係、その地方の言葉と個人の関係、現代人の観点からの退去などだ。それらはこのショーのダウンロード可能なカタログの中に凝縮されている。

NO MANIFESTO
会期:2005年5月15日〜7月3日
会場:GAMeC
住所:Via S.Tommaso, 53, Bergamo

Text: Francesco Tenaglia
Photos: Courtesy of GAMeC
Translation: Yurie Hatano

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