第9回 ビールス・フェスティバル

HAPPENINGText: Emanuelis Ryklys

今回で9回目の開催となる、国際的なアートフェスティバル「ビールス」がリトアニアのシャウリウで開催された。北部リトアニアではメジャーな、現代アートの新しいトレンドを紹介することを目的にしている年に一度のイベントで、シャウリウ市のアートギャラリー、シャウリウ大学の文化人類学センター、VOクラブに所属するアーティストの主宰で行われている。


Aira Nagineviciute, PROCESSUS

シャウリウ、リトアニア、そして他国からのアーティスト、哲学者、ミュージシャン、DJ、ビデオアーティスト、ダンサー、詩人などがこのフェスティバルに参加し、ディスカッションをし、知識や体験を交換、共有する場となっている。

ビジュアルアート、フィルム、ストリートアート、モダンダンス、ファッション、エレクトロニック・ミュージックなど幅広いプロジェクトを展開するこのフェスティバルは、若さと実験的なクリエイティブ精神で溢れており、この他にもアート理論、デジタルテクノロジー、エンタテイメント業界に関する教育的なプログラムも同時に行われた。そのうちの一つであるファッションショーが、フェスティバルの雰囲気をがらりと変えていた。アーティストとデザイナー達は、洋服を実用的な物、商業的な物という捉え方ではなく、一つのアート作品として扱っていた。

そしてフェスティバルの一番の見どころは、西洋文学とそれに関するカンファレンスで、クラシックなものから今まさにうごめいているアートムーブメントまで網羅するオープンなものだった。また、リトアニアで活躍するアーティストによるファインアートの展覧会、超現実的なアニメーションや映画上映のほか、国際的な文学イベントが行われ、リトアニアで活躍する作家と西洋の文学作家が集まり、新鮮で活発なディスカッションを熱く繰り広げていた。

また、マルチメディアに焦点を当て、カウナスで行われたマルチメディアアートと音楽のフェスティバル、CENTRAS 4も紹介されいた。そこで、ビリニュスの新バンドが、エレクトロニック/トリップホップのライブパフォーマンスをし、その後、リトアニアのDJたちが、ミカエル・ノルドグレン(スウェーデン)と共に、ノリの良いダンスフロア仕様のセットを披露。

さらに、ヴィーティス・ヤンカウスカスや、アイラ・ナギネビチッチによるダンス・パフォーマンス、ヨーロッパで指折りのフル−ト奏者、ロナルド・スナイデルス(オランダ)のプロジェクトで、アフロ・カリビアンの雰囲気たっぷりのパフォーマンスも行われた。

このフェスティバルは今後、ストリートあるいは街自体へと範囲を広げてアートを展示することが計画されている。教育的プログラムや国際的なつながりも拡大していくことだろう。年に一度開催されるこのビールス・フェスティバルは、現代アートの発展とヨーロッパにおける文化協力において重要な役割を担っている。

Modern Art Festival Virus 9
会期:2004年11月12日〜21日
会場:Siauliai Art Gallery
住所:245 Vilniaus, Siauliai, Lithuania
http://www.omnitel.net

Text: Emanuelis Ryklys
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Emanuelis Ryklys

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