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マーティン・オーバーウィール

PEOPLEText: Ania Markham

マーティンは、ブロンドでちょっと生意気な感じで目に輝きがある。第一印象は、70年代に遡って、ビヨン・ボルグだった。彼のユーモアと個性は、彼の描くイラストレーションやその他のプロジェクトの中でよく輝いている。


Photo: Mark Visser

2001年にハーグの学校を卒業したが、彼が自分自身をプロのアーティストとして呼んで活動を始めてから、まだたった1年ほどだ。これまでそのようなきっかけがなかったから、と彼は主張するが、学生時代からの様々な冒険的ストーリーを聞いていると、彼は絶対に、どんな形であれ、アーティストだったと感じる。

彼はこれまで、モデル、イラストレーター、アーティスト、DJ、本の出版という活動をしてきた。そして私達ポストパニックも、何年か前に手掛けたミュージック・プロモやテレビコマーシャルで証明された彼の存在感を知っている。それ以来ずっと彼には注目してきたが、そろそろ彼を世界に紹介しようかと思う。

マーティンは、最初グラフィックデザインを学んでいたが、手を実際に使って創作できるものの方が自分に向いていると気付き、すぐにファインアートへのコースに変更したそうだ。それにしても、今や手作業というのはグラフィック業界では実用的に不可能な方法になった。彼にとって、ドローイングはアイディアを最も素早く形にする方法なのだ。白い紙とペン。彼が必要なのはそれだけだ。それさえあれば自然と体が動くのだという。

彼の作品は素直で、面白くて、分かりやすい。印象的なイラストレーションには、しばしば絵とはまったく無関係の文字が書かれており、おかしな感じがする。そこが彼のポイントなのだ。しつこくその点について聞いてみると、そこに書かれている文字は、彼がその時に興味を持っている考え方や物を反映しているのだと説明してくれた。

わずか12ヶ月でマーティンは、アムステルダム、ハーグ、アントワープにて、ドローイング、写真、「フォルクスラント」などのオランダを代表する雑誌でのイラストレーションを展示する展覧会を楽しんだ。彼は、特にコミッションワークからインスピレーションを得ることが多いようだ。『一つ一つがそれぞれアート作品として確立されていなければならないから』と話す。

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