第13回ARTEBA

HAPPENING


今回で13回目を数える「ArteBA」フェアが、ブエノスアイレスのパレルモにある「ルーラル・ソサエティ」にて5月19日から25日の1週間、開催された。このフェアは、地域に根ざしたアートを知る場としての役割を果たしており、そこではキュレーターや、ブエノスアイレスの現代芸術をサポートし、その発展に貢献するアートギャラリーなどが積極的に参加している。

今回は、現在ブエノスアイレスのアートシーンに強い影響力を持つアート集団の参加を促すため、新しいコンテストが加えられた。それは「Proyecto Red」(ネット・プロジェクト)というもので、アート集団が単調なシステムを壊し、外部の人達との関わりを持つことができるようなパワフルな環境を作るという、ArteBAにとっては、全く新しい動きだった。

参加するアート集団の考え方では、コンテストの目的は2つあった。新しい動きを紹介することと、アルゼンチンのアーチストを知る新しいプラットフォームを作ること。参加グループは、それぞれの方法で興味深いカルチャームーブメントの道標を提供してくれた。

「ビーナス・プロジェクト」は、自由を表現したいと望むアーチストによって2年前に作られた、学際的な集団。彼らは自らを「喜びを生み出す者」と呼び、「ArteB」というテレビ番組をフェアの期間中放送した。

「エロイザ・カルトネラ」は、アーチストや作家、カルトネロス(紙や段ボールを夜の街で拾い集めて売る、ブエノスアイレスの新しい社会集団)などが集まったグループ。有名な作家の手によって執筆、ペイントされたユニークな本のインスタレーションである「カルトネラ・ダンス」という作品を展示した。

「イエロー・ソノリティー(黄色の響き)」は、木製の箱の中にアート作品が入った、偽の本を並べる図書館を展示した。ビジターは、コンピューターを使って、本の内容をチェックすることができ、そこでは図書館員が案内をしてくれる。

「RE-COLLOCTION」は、MALBA(ブエノスアイレス・ラテンアメリカ・アート美術館)の秘蔵コレクションを展示した。

現代アート国立大学(UNAC)とは、架空の組織のアート作品。そこには、制度という枠組みを越え、アーチスト自身の力を見て欲しいという思いが込められている。

「ラ・エスタンパ・ワークショップ」は、実際の刑務所内に存在する集団。彼らがここで展示した作品は、「無音の電話」というタイトルで、アーチストと囚人のコミュニケーション問題について語るものだった。

The 13th Edition of ArteBA Fair in Buenos Aires
会期:2004年5月19日〜25日
会場:Rural Society, Palermo

Text and Photos: Gisella Natalia Lifchitz
Translation: Naoko Fukushi

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