香港 ロモ・レース 2004
大抵の人は、人生に一度は何らかの形で、チェックポイントゲーム(チェックポイントを通過していくゲーム)を体験したことがあると思うが、ロモのゲームにチャレンジした事はあるだろうか?
ロモグラフィック・ソサイエティー・アジアは、香港で最初のロモのチャレンジゲーム「ロモ・レース 2004」を開催した。ロモのファン達が、この一日限りの大会に招待され、あるテーマのもと彼らの奇妙で個性的な視点で、ロモを使って撮影した作品で競うコンペティションだ。
レースが始まる前、参加者はまず、レースに必要な、サバイバル・パックを受け取る。その中には、ゲームのエリアマップ、スペシャルチェックポイント、36枚撮りフィルム、レース後に行なわれるロモパーティーのチケット、それぞれに与えられるナンバー、このレースのために作られたステッカー、そしてさらに一番重要なのが、60種類もの異なるトピックが書かれているロモ・レースのポスターの縮小版が用意されており、最終的に参加者は、60枚の写真を使い、そのポスターをパーティーで完成しなければならないのだ。でも大丈夫。もちろんこれを一人で全て撮るわけではない。4人のロモグラファーからなるチームをランダムに作り、グループとしてレースに参加することになる。
では、説明はこんなところにして。準備はオーケー? 制限時間は3時間。沢山のサプライズが、いろいろなところであなたを待っている。
様々な被写体を探し、ユニークなアングルを考える他に、参加者は、ロモ・スターとスペシャルゲームが待ち受ける、4つのスペシャルスポットを見つけださなくてはいけない。しかし腕の良いロモグラファーが、みんな地理に強いわけではない。このレースでは、そこで待つゲームよりも、この4つのスペシャルスポットを見つけだすこと自体がロモ・ファンにとっての挑戦なのだ。
ゲームエリア内では、スペシャルな瞬間をとらえようと歩きまわっている時、もしかしたらどこかで、スペシャル・ロモグラファー達に驚かされてしまうかもしれない!彼らは、とてもかわいらしいヒヨコやパンダの着ぐるみを着て、エリア内をうろついているのだ。この日、ちょっとそのエリアを散歩していた人は、この突然の出会いに、ハッピーになれた人もいるかも…?!
3時間は、あっという間にすぎてレースが終わってしまう。フィルムを現像した後、いよいよレースはファイナルステージに入る。全ての参加者はパーティー会場でまた一緒になり、ロモ・レースのポスターを完成させるために、60枚のロモで撮影した写真が選ばれる。完成した全てのポスターは、ゲストがそれぞれのお気に入りを投票でき、その後開催されるロモ・パーティーにて公開される。
金・銀・銅と、3つのチームが最後に選ばれる。しかし、香港のロモ・レース2004の参加者にとって、賞はそこまで大事なものではなく、このレースを通して感じる楽しむ心と、それをロモと分かち合えたこと、これが最も大切なことなのだ。
香港 ロモ・レース 2004
会期:2004年1月31日
会場:Soho, Central, Hong Kong
Text: Mlee
Translation: Eriko Kon
Photos: Mlee