バージョン・フェスティバル 2004
HAPPENINGText: Kentaro Yamada
年末のことになってしまうのだが、オークランドで開かれたサウンド、アート、テクノロジー、音楽のアンダーグラウンドなマルチメディア祭典を紹介したい。バージョン・フェスティバルというこの祭典では1週間の間クラブでのイベントから美術館での展示、またセミナーなど様々なイベントが行われた。
今回日本から、ミュージシャンでありアーティストでもテクノロジストでもある徳井直生をメインゲストとして迎えた。徳井氏は現在パリにて音楽活動やソフトウェア開発に力を入れている。徳井氏の開発した「SONASPHERE」というサウンド・ビジュアライジングソフトウェアは日本や海外で実験的なサウンド/ビジュアルプロセシングソフトウェアとして注目を浴びている。徳井氏は2004年に東京のICCインターコミュニーケションセンターのN_EXT展でも「SONASPHERE」を使用したインタラクティブアートを発表している。
また、音楽活動においても徳井氏は精力的に活動しており、レーベル「プログレッシブ・フォーム」からアルバム「Mind the Gap」を含むミニマルなサウンドを数々リリースしている。
「SONASPHERE」のインターフェースやアルバムのデザインなどは、僕の友達のニュージーランド人デザイナー、カール・ウィリスが手がけており、カールの紹介で徳井氏のニュージーランド渡航が実現した。
バージョンフェスティバル1日目のオープニングナイトでは徳井氏はライブを披露。そしてカールがMAX/MSP/Jitterを使ったビジュアルで徳井氏のサウンドをサポート。
僕はニュージーランドテクノ界の第一人者、サイモン・フラワーのライブミュージックにあわせてDVDとサウンドリアクティブソフトをつかってVJを楽しんだ。パイオニアDVJを初めて使った。サイモンはディープエレクトロニカからテクノまでいろいろなサウンドで観客を楽しませた。
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