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マトモス

PEOPLEText: Krister Olsson

何年か前、マトモスの1枚目の同名のアルバムをサンフランシスコの、アクエリアスレコードで買った。いや、アメーバでだったか?よく覚えていない。その当時、僕は、ばかみたいに見境なく大量のCDを買っていて、その頃買ったうちの半分は一度聞いただけで、ベッドの下の引き出しに押し込められている。


Drew and Martin

最近は、CDをばかみたいに買いまくるという余裕もなくなってきて、代わりに、ベッドの下のCDをかき回して、何かいいのはないかと探したりしている。しかしどうだろう。そこにあるのは、ゴミばかりだ。

ある日、またベッドの下をあさっていると、冒頭で紹介したマトモスのCDを発見した。これはかなりの快心の発見だった。しかも、もっと驚いたことには、マトモスの2枚目のアルバム、「クアジ・オブジェクト」も出てきた。このCDは、最近僕のCDプレイヤーにかなりの頻度で登場するようになった。


Drew and Victor Scaggs

僕は、あまり大きなグラフィックデザインの仕事がない時に、SFAIというアートスクールで講師をしたりすることもあるのだが、そこで偶然に、マトモスの2人、マーティン・シュミットとドリュー・ダニルの講演会を聞くことができた。2人は、無名でがんばっていた頃から、ビョークとコラボレーションなどをするようになるまでの話をした。(もちろん、ビョークとのコラボレーションだけが有名な訳じゃない。)また、最近イエルバ・ブエナ・センターで行われた、「Work Work Work」と題する、彼らのインスタレーションについての話も聞くことができた。


Martin and Wolfskin Rug

このインスタレーションは、彼らにとって、初めてのインスタレーションで、大失敗だったそうだ。その解決策として、今回は、彼ら自身がインスタレーションになろうということになったらしい。僕が思うに、インスタレーションの経験不足を彼らの作曲という得意分野で埋め合わせをするということだろう。

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