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DJ エドゾン

PEOPLEText: Ania Markham

ここで気になるのが、エドゾンの今後の予定だ。『これからもラジオ番組のヒップホップ120は続けていくし、スピニングもミックステープも制作していきたいと思っています。今、ファット・ビーツで売り出したいなと思っているアーティストが1組いて、彼らのドイツやロンドンでの人気は、なかなかですよ。来年には、大きなことをいくつかやってみようと思っています。ひとつは、スニーカーのショップをオープンすることで、これはギヨームという友人と進めています。ショップの名前はパッタになる予定で、もちろんアムステルダム市内でのオープンです。パッタはスリナム語で「スニーカー」という意味なんですよ(アムステルダムでは、ストリート文化と言語は、スリナム語とモロッコ語のミックスで作られている)。ヨーロッパの主要都市には、必ずスニーカーショップがあるのに、なぜかアムステルダムにはないんですよね。だから、チャンスというか、そういうショップを作ってもいい時期なんじゃないかな、と思っています。ショップでは、スニーカーだけではなく服も取り扱う予定なので(そしてサイトもオープンする予定)、そういったことに知識のある専門家が必要ですね。ロックウェルや、スプリーム、XL、サイラス、ストゥーシーといったブランドを取り揃えるつもりです。世界中からのアイテムでいっぱいにしたいですね。どこか海外旅行に行く時は、旅先でスニーカーを買うのは、僕の楽しみの一つですしね』。

ということはどうやら、エドゾンはこれからもここ、アムステルダムで頑張ってくれそうな気配である。『生まれも育ちもこの街だし、アムスのことなら何でも知ってますからね。特に東の地域は、もう自分の庭のように知り尽くしてるから、東で何かおいしいものが食べたかったら、すぐにどこかいいレストランを紹介してあげますよ。サド・ウーストで手軽に一杯やりたかったら、僕に聞いてください。お勧めのバーを教えます。それだけじゃなくて、西も、南も、北の地域も僕にまかせてください。電車に乗ると、僕の知っている地域を通るので、すごくいい気分になれます。昔のいい思い出が蘇るので、昔過ごした場所にしょっちゅう行ったりもしてますよ。アムステルダム以外で好きなのは、ニューヨーク。おそらく、アムステルダムと似たような波動があるからではないかと思います。でも、アムスからはやっぱり離れたくないな。60歳になったら、エクアドルに行ってみようという夢はありますけどね。エクアドルの近くに、小さな島を買ったんですよ。それは、開発から島を守るための、エコ・ツアリズムの一環として購入した島です。60歳になった頃には、子供にも手がかからなくなってるでしょうし、奥さんと一緒にその島に行きたいですね。それにそこの島には、アムステルダムやスリナムと違って蚊がいませんしね』。

10月12日には、アムステルダム市内、ビターゾエットにて、ファット・ビーツ7周年パーティーを開催。Jロック、ショートカットといったDJが登場する。DJエドゾンのミックステープは、ファット・ビーツで購入可能。または、ファット・ビーツのサイトでも販売されている。

また、デュヴェルに行けば、エドゾンに会うのも可能だ。

Text: Ania Markham
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Richard Vijgen

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