ジュリー・ヴァーホーヴェン
「理解を深める為には、実際に相手の身になって考える。」ファッション、そしてグラフィックのデザイナーであり、この2つの業界を渡り歩いてきたジュリー・ヴァーホーヴェンはこう言い聞かされてきた。彼女はアートからファッション、イラストレーションやクリエイティブ・ディレクションからデザインコンサルタントと幅広い分野で活躍し、非常に前衛的なクオリティーと超現実的な構成の作品で知られている。
1987年に英国の大学を卒業し、ジョン・ガリアーノの元で第1デザインアシスタントを務めたのち、マルティーヌ・シットボンではデザインコンサルタントを担当、そしてGIBOのヘッドデザイナーに就任。2003年のルイ・ヴィトンとのコラボは大成功を収め、最近ではマルベリー、ランコム、トップショップ、ニック・ナイトのSHOWSTUDIOやスケッチとのコラボレーションを含め、プライマル・スクリームやフィッシャースプーナーといったミュージシャンとのプロジェクトも行っている。また、ディズド&コンフューズド、セルフ・サービス、ヴォーグ・イタリーやフェイス誌への寄稿とともに、現在はロンドンのロンドン芸術大学とロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて教鞭をとる。さらに彼女の作品を集めた本、「ファット・ボトムド・ガールズ」は高い評価を得ている。
どのようにデザインの世界に魅了されて、その世界に足を踏み入れたのですか?
母親がイラストレーターで父親がグラフィックデザイナーだった、ということもあり、幼い頃から映像やサイン、人の容姿、デザインなどをよく意識していました。
ご自身のスタイル/作品をどのように説明しますか?
激しいほどに女性的で可笑しく、そして悲しい。
Topshop Christmas card 2005
グラフィックは最近のファッションに幅広く使われています。なぜだと思いますか?
グラフィックは比較的に容易に受け入れられやすく、身近であるから。
ファッションとグラフィックを組み合わせる媒体として、Tシャツがもっとも人気があるのはなぜでしょうか?
日常にありふれていて、幅広い層にアピールしやすい衣服だからでしょうか。
Illustration for album cover | Hysteric Beauty for Dazed & Confused Dec 2005 | Cacharel SS02 campaign | I want you to want me for Dazed & Confused June 2006 | Let the Poor Boy Rock ‘n’ Roll for A.P.C. Musicale | A Propos for Self Service SS 2001
Tシャツ以外には、どういったメディアが効果的だと思いますか?
看板/広告はとても印象的で魅力的です。
マルベリーとのコラボレーションの経緯を聞かせて下さい。
スチュアート・ビバーズは長い間知っていたのだけど、彼に言わせるとコラボレートするのにちょうどよいタイミングができたということ。私のマルベリーでのコレクションはウィンターシーズンの明るくて眩しい日差しのような存在。
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