アルス・エレクトロニカ 2003

HAPPENINGText: Yoshihisa Abe

プリックス・アルス・エレクトロニカは、アルス・エレクトロニカのコンテスト。今回は85ヶ国から2,714作品の応募があった。(ちなみに文化庁メディア芸術祭は20ヶ国から1,375作品の応募である。)

コンピュータアニメーション部門の山村浩ニと、インタラクティブアート部門の明和電機が準グランプリを取った。さらには、デジタルミュージック部門では、アストロツインとコスモスがグランプリを取るなど、日本人アーティストの活躍がとても目立っていた。


明和電機「ツクバシリーズ」

作品の展示としては「サイバーアーツ2003」と、「アルス・エレクトロニカ・センター・展覧会」、「CODE展覧会」、「エレクトロ・ロビー」、そして学生だけを対象にした「キャンパス」の5つがある。


クワクボリョウタ「BlockJam」

サイバーアーツ2003は、いわゆる受賞作品展。日本のアーティストとしては、明和電機の「ツクバシリーズ」、クワクボリョウタの「BlockJam」、中居伊織の「Streetscape」などが展示されていた。


デコイ「Aegis Hyposurface」

個人的に面白かった作品は、デコイ(仏)の「Aegis Hyposurface」。数えきれないほどのダンパーをコンピュータで制御して金属のポリゴンを立体的に変形させていく作品。全てが動き出すとすごい迫力であるが、いったいいくらの制作費がかかっているのだろう。


アグネス・メイヤー・ブランディス「Earth core laboratory and elf-scan」

もう一つは、アグネス・メイヤー・ブランディス(独)の「Earth core laboratory and elf-scan」。円柱上に切り取られた地層をスキャンすると妖精が見える作品。地層の場所ごとに色々なドラマが見られてとても女性らしい。

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