ナキオン展

HAPPENING


アーチスト、ナキオンの展覧会が、ソウル市内の「サルビア」という会場で開催された。彼女にとっては、初となる今回の個展では、抽象画、フリーペインティングなどの作品を発表した。どの作品も、特別な目的やターゲットといったものはなく、瞬間的に閃いたアイディアから発想されたオリジナル作品ばかり。そのため、見ている側が作品の背後にある意味をつかめなくても、展覧会の雰囲気自体を楽しめるよう、さまざまな演出も施されていた。

会場であるサルビアは、地下にあるため、暗く、やや湿気も感じられる場所。エレクトロ・ミュージックが流れ、大型スクリーンには不思議な映像が映し出される中、彼女の作品が所狭しと展示されているといった感じで、全体的に他とは違った異様な雰囲気を醸し出していた。デジタルミュージックや、映像にも関心があるという彼女。そのデジタル・メディアを通じて、自分の考えや、人々に伝えたいメッセージなどを発信するのが、今回の展覧会だ。

中国で誕生した、東洋の代表的な芸術「水墨画」。それこそ、彼女が手段として選んだ表現方法だ。彼女曰く、墨絵は、いつでもアイディアが浮かんだら、すぐに作品作りを始める自分のスタイルと、とても合うのだと言う。

彼女の作品の中に広がる世界をよく見てみると、多種多様な文化や伝統が入り乱れているのが感じられる。墨絵、超現代的なデジタルミュージックと動画、そして英語と中国語を混ぜた作品のタイトル。子供の頃から様々な文化と接することが多く、さまざまな文化を知る機会が多かった彼女が、そういったさまざまな経験の中で、独自の表現方法を発見。そしてその手段を通じて、彼女の頭の中にある考えを効果的にそして、自然な形で表現しているのだ。

ナキオン「RETROSPECTIVE」展
会期:2003年8月8日〜22日
会場:Project Place Sarubia

Text and Photos: Hyun-Hwa Jung from Rgbmix
Translation: Sachiko Kurashina

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