ベルリン 2003

HAPPENING


ヨーロッパでは最近、連日の猛暑続き。今年も遂に夏が到来したのか、ベルリンを吹き抜ける風も心地良いなと思っていると、何だか気持ちまで軽くなる。どこかでこんな文章を目にした:「ベルリンはある一国の首都から、世界都市へと成長している」。これには少なからず、そうなることへの願いも込められているのだが、それを象徴するように、さまざまな出来事がこの街で発生している。

今年の「ラブ・パレード」には、なんと50万〜80万人の観客を動員したとか。ユース・カルチャーへの期待が、ひとつの大きな動きとして形となったイベントだ。ここで興味深かったのは、かなり大勢のポーランド人グループを見かける機会が多かったということ。また、このラブパレードが、どのような来年の開催に続く経済的効果を持っているかを想像するのもおもしろかった。

ブレッド&バター(ストリート色が濃いファッションイベント)も、世界中から集まったセレブが集まるプレミアム(高級ファッションイベント)と平行して開催された。ブレッド&バターでは、トーテム・ベルリンというチームが彼らオリジナルのデザインを発表。ファッション雑誌「スタム」のライブパフォーマンスや展覧会「Stueckwerk」では、誰でも気軽に楽しむことができるファッション、写真、ビデオ、そしてアートが紹介された。

ここで僕は、2kというグループで活動するヨシに出会った。2kは、ベルリンの中でもクールなTシャツを制作することで知られており、ストリートシーンに、世界中の出来事を良いデザインを通じてどんどん送り込んでいる。ちょっと大きめのサイズのシャツを制作しているのが2kの特徴。それを着ると、ストリートにいても、ちょっと政治にも感心が持てたりするのだ。

ここ最近僕が注目しているのが「アート・ベルリン・フェラーグ」という出版社。かなり短い期間の中で、何冊かの雑誌を発行している。例えば「Theblowup」もそのうちの一冊で、内容もかなりおもしろい。ドイツの慌ただしいライフスタイルを紹介する「ドイツ・マガジン」という雑誌もあるが、これは残念ながらまぁまぁな内容だ。最近ドイツの雑誌界では新しい風がどんどん舞い起こっているので、新刊が楽しみだ。

とにかく行ってみたいイベントがいっぱいのベルリンの夏。たくさんあり過ぎて迷ってしまうが、結局はケルン市で活動する「BE02」というデザイン事務所が制作したフライヤーが、僕の心に一番深く印象に残った。

Text and Photos: Paul Snowden from Redesigndeutschland
Translation: Sachiko Kurashina

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