ヴィジョネア

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雑誌に毎月 $250(約2万9500円)も費やすなんて、馬鹿げた考えである。$100でも十分すぎるという額だ。しかしここに、1冊が$100以上もするにもかかわらず、それでもなお需要率を高めようとする雑誌がある。それが、豪華なデザインを紹介するので有名な「ヴィジョネア」だ。

ヴィジョネア自体は、自らの存在を「発行部数限定の高級なファッションとアートのマルチ・フォーマット・アルバム」と主張している。毎号、発行される一冊一冊には、手書きでナンバリングされ、コレクターアイテムとしてリリース。 1991年の春に創刊されて以来、ヴィジョネアは有名であろうと駆け出しであろうと、世界中のアーティストやパーソナリティー、ファッションデザイナー、アート・ディレクター、イメージ・メーカーなどを招待し、フォーラムを開催し続けているのだ。

ヴィジョネアは、年に3、4回のペースで発行。シーズン毎に、毎回違ったテーマとフォーマットを紹介する。ヴィジョネアとアーティストのコラボレーションは、テーマに沿った個々の解釈を作り上げることが目的。またこの企画では、ヴィジョネアが持つさまざまなフォーマットをプッシュすることができる、無比の自由が得られる、というものだ。

最新号のヴィジョネア39号のテーマは「PLAY」。

この号では、16名のアーティストがカメラやコンピューターを使って、簡単なイメージのシーケンスや、素晴らしいショートフィルムを制作。そこで制作された「映画」は、ファイルブックとなって発表された。それら16冊のファイルブックは、光沢のある漆黒のケースに納められる。スティーブ・メイセイル、ニック・ナイト、マリオ・テスティーモ、スティーブン・クレイン、クレイグ・マックディーンなどといった大物ファッション・フォトグラファーがこのプロジェクトに参加した。またここでは、ビデオ・アーティストのローマン・シンガーの作品もフィーチャ−。これは、イマジナリー・フォーシズ、建築家グレッグ・リン、映画監督のスパイク・ジョーンズ、ペドロ・アルモドヴァー、ウォン・カー・ワイとのコラボレーション作品だ。

ケースだけではなくファイルブックのカバーには、丸、三角、四角、そして十字のような謎めいたマークがある。もしもあなたがゲーム好きなら、ちょうどプレイステーションのあのマークを思い出していただきたい。ソニーはちょうど、市場を明確にし、あるいは絶対的な市場の獲得を目指してアートと通じた企業展開に乗り出したばかりなので、そのせいもあるのだろうか。

新刊を発行するごとに、何か新しい動きをみせるというのは、発行者にとっては並々ならぬ努力である。それだけではなく、ヴィジョネアはアーティストを雑誌に参加させることによって、独自のネットワークを保持し、拡張するのに全力を注いでいるのだ。

Visionaire
住所:11 Mercer Street, New York, NY 10013, USA
TEL:+1-212-274-8959
sales@visionaireworld.com
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Text and Photos: Rei Inamoto From Tronic Studio
Translation: Sachiko Kurashina

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