第50回 ヴェネツィア・ビエンナーレ

HAPPENING


Abraham Cruzvillegas, “Aeropuerto Alterno”


2年に1度、水の都ベニスで開催される「ベニス・ビエンナーレ」。このビエンナーレで現在行われている第50回国際アート展覧会は「夢と矛盾−視聴者の絶対権」というテーマの下展開されている、展覧会。開催期間は6月12日から11月まで。サンマルコ市内数カ所で、多くの展覧会を開催。その他、実に多種多様なプロジェクトも多く開催されており、過去最大数の展覧会がこのビエンナーレで一度に行われていることになる。


Abraham Cruzvillegas, “Aeropuerto Alterno”

参加アーティストも世界中から集結。ベニスの街全体が、様々な夢、イリュージョン、そして現代という時代を反映した作品で溢れ、今までとは、ひと味もふた味も違ったビエンナーレを演出している。ビジュアル・アートから建築、映画、ダンス、音楽、そして演劇までと、フィーチャ−する分野も幅広い。

興味深いのは「THE EVERYDAY ALTERED」という展覧会。これはベルリン在住のアブラハム・クルズヴィレガス(メキシコ)、ダニエル・ガズマン(メキシコ)、ダミアン・オルテガ(メキシコ)、フェルナンド・オルテガ(メキシコ)、ジミー・ダーハム(アメリカ)、そしてジェーン・ルック・ムレーネ(フランス)という6名のアーティストが、彼らの感受性から生まれ出す今年のビエンナーレの要素を表現する、というもの。キュレイターを勤めたのは、こちらもメキシコのガブリエル・オロツコ。

その他「THE STRUCTURE OF SURVIVAL」「DELAYS AND REVOLURIONS」「FAULT LINES」「SHADOWS AMONG RINGS OF AIR」「CLANDESTINE」
「CONTEMPORARY ARAB REPRESENTATIONS」「ISRAEL」といった作品に、多くの注目が集まっている。

展覧会参加アーティスト:ダミアン・ハースト、村上隆、グレン・ブラウン、ガブリエル・オロツコ 、マイケル・ロフナー


Damian Ortega, “Cosmic Thing”

第50回国際アート展覧会受賞作品/アーティスト

ゴールデン・ライオン生涯業績賞
受賞者:キャロル・ラマ、 ミケランジェロ・ピストレット

ゴールデン・ライオン最優秀作品賞
受賞者:ピーター・フィスチーリ、デイビッド・ウェイス
長期に渡って制作されたコラボレーション作品。お互いを理解するということと、夢と矛盾の実態を見事に表現した作品。

35歳以下ゴールデン・ライオン最優秀アーティスト賞
受賞者:オリバー・ペイン、ニック・レルフ
昨日でもなく明日でもなく、今日という日を表現した作品。アーバン・カルチャーと、世代というものははっきりと区切られているものなのか、あるいは曖昧なものなのかという疑問を作品の中で表現。若い世代ならではの孤独と勇気が感じられる。

最優秀イタリア人新人アーティスト賞
受賞者:アヴィッシュ・ケバーフザデフ
絶妙なナレーションが光ったアニメーション作品。アート作品という枠組みの中で、様々な可能性が織り混ざっている。

ゴールデン・ライオン最優秀参加賞
受賞者:スウ・メイ・ツェ(ルクセンブルグ・パビリオン)
サウンドとフィルム、そして作品が持つ空気という見事なコンビネーションが、瞬時に見る側の視線を釘付けにしつつも、政治的、そして哲学的な意味合いを微妙に醸し出す。パビリオンがある場所自体が、大規模な国立の展示会場を持つ必要性があるのか?という疑問を投げかけてくる。

Biennale of Venice 2003
会期:2003年6月15日(日)〜11月2日(日)
住所:Ca’ Giustinian San Marco 1364, 30124 Venice, Italy
infogruppi@labiennale.org
www.labiennale.org

Text: Simone Biffi from Troopdesign
Photos: Courtesy of Labiennale
Translation: Sachiko Kurashina

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