サンデーヴィジョン

PEOPLEText: Sachiko Kurashina

国内外での個展や企画展にも多数参加しながら、グラフィックデザイン、イラスト、映像、ウェブ、ウェアデザインなど多岐に渡って活動を展開しているサンデーヴィジョン。5月5日からシフトがプロデュースするギャラリーカフェ・ソーソーで開催される展覧会に合わせて、カバーデザインを制作してくれた。カラフルな世界は、サンデーヴィジョンの溢れるエネルギーの現れなのだろうか?その答は、大判出力で映し出された作品を目の前にした瞬間に見つけることができるのかもしれない。

まずはじめに自己紹介をお願いします。

グラフィックデザイナーとしてグラフィックデザイン、イラストレーション、ウェブ、映像と幅広く活動しています。サンデーヴィジョン自体、発足時はユニットでしたが、2001年から自身のデザインネームとして使用しています。アパレルウェアでは、別名義「スイッチスタンス」を使用して様々な企業、ブランド、プロジェクトと共同制作しています。

サンデーヴィジョンとしての活動は1998年からとのことですが、これまでの5年間を振り返ってみて、どのような感想を持たれますか?

様々な友人たちに囲まれ、優れたクライアントに出会い、力を発揮できる場の多くを提供していただきました。周囲のスタッフやデザイナー仲間に恵まれていると思います。作業の工程上多人数で制作するプロジェクトも多々ありますので、環境がとても重要なことだと再認識しました。

普段はどのような活動をしていますか?

クライアントワークと年一回の自身の個展や招待された企画展の作品制作です。また、友人のアパレルブランドやレコードレーベルの作品等、純粋なクライアントワークとしてではなく会話や遊びの延長上でのデザインも提供しています。あと、ライフワークみたいなものですが、毎年、幼年期から親しんでいるスケートボードを題材にした作品を個展で発表しています。今までにグラデーションに透かしの入った板や、総漆塗りの板を制作しました。他には、サンデーヴィジョンとは別ですが、個人的にアトリエを共有しているメンバーを中心に構成している「セキレイ」というユニットにも参加していて、一部ディレクションを担当しています。

服と紙面、あるいは画面上でのデザインをする際の違いなどはありますか?

ビジュアル制作時は紙と一緒だと思いますが、落とし込みの部分で手作業が多くなります。また、画面上で気に入っても、ウェアに載せてみるとイメージと違ったりするので、推敲する時間を必要としますね。今はレディースブランド「オリネ」のグラフィックも制作をしているので、プリントだけでなく、ジャガードで織込んだり脱色したりという手法や体を覆うものとしての配置のバランスも含め、横で見ながら勉強させてもらっています。ただ、どの媒体でも基本はグラフィックデザインとして視覚に入ってくるものは全て情報と機能を伝達するものと認識してデザインを進めています。

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スティーブ・ベイカー
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