アルコ 2003

HAPPENING


アルコは、現代アートをフィーチャーした国際的なフェスティバル。毎年2月に1週間に渡って開催され、マドリッドの街にはフェスティバルを見物する人、評論家、コレクター、アマチュア、学生、そして純粋にアートを愛する人たちが一同に会する。今年で22回目を迎えたアルコ。今年も記憶に残るイベントとなるに違いない。「FUTURIBLES」と「ART UNKNOWN」が、今回最もエクスペリメンタルとされるプログラム。第22回目のメインプログラムとしてフィーチャーされる予定だ。

オーストラリアの次にゲストとしてこのフェスティバルに招待されたのがスペイン。そして今年の招待国はスイスだ。その他にも「PIECE UNIQUE NYC」と題された、ニューヨークのアーティストのセレクションも開催。また、アートの世界で活躍する200名以上のメンバーが集結する、現代アートのエキスパートの為の国際的なフォーラムも催される。

ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、カリブ海、アジア、そしてオセアニアからの275のギャラリーが紹介されるのも特筆すべき点。すべてのメディア、国の言葉を、アートが飛び越えるのだ。そして何世紀も前に作られた骨董品や、アバンギャルドなアート作品やコレクションが勢ぞろい。アルコでは、歴史的なアバンギャルドな世界から、現代アート、そしてエクスペリメンタル・アートへと時空を越えた旅をすることも可能なのだ。今回のフェスティバルの「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは、建築家のパブロ・ベルザル。一日限りの建築プロジェクトを担当しており、歴史的なアバンギャルドな世界からエクスペリメンタル・アートまで、論理的かつ年代順で観客をいざなうのだ。もちろん、リラックスできるチルアウト・ルームも多く完備されており、ショップやインフォメーションセンターも充実している。

「FUTURIBLES」は、世界22カ国の55のギャラリーで紹介された160名以上のアーティストの作品が展示されているセクション。15の委任された提案と、アーティスト自身によって提供された作品、そして、さまざまなトレンドを持つギャラリーを知ることができる。前回は「カッティング・エッジ」という名で登場したこの「FUTURIBLES」プログラム。ここは、今回のフェスティバルの中でも最も興味深いエリアのひとつでもあり、エクスペリメンタルな特性を活かし、かなりラジカルな提案を行っている場所で、多種多様なプロジェクトを行っている、国際的なコミッショナーによって運営される。例えば、ホウ・ハンルも「アジアン・パーティー、グローバル・ゲーム」というプロジェクトでこのプロジェクトに参加。ルイス・セルパは、現代インドアートの最新トレンドを「FRAGMENTOS GLOBALES / TENDECIAS LOCALS (地球規模の分裂/ローカルなトレンド)」というプロジェクトを通じてデモンストレーションを行う。アントニオ・ザヤは「META-ARCHIPIELAGOS:TIEMPOS LATINOS (多島海:ラテンの時間)」というプロジェクトを発表する予定だ。

前回「プロジェクト・ル−ム」という名で紹介されたプログラム「ART UNKNOWN」。各ギャラリーのアーティストの作品を展示するエリアを利用して、エクスペリメンタルな提案を行うコミッショナーを紹介する、というものだ。今回は、15個のプロジェクトが紹介される予定。また参加アーティストは、現在、未来、そして伝統の相互関係という共通したテーマで選出されている。ジョアン・モーレイ(スペイン)、ヤエル・バルタナ(オランダ)、ハッサン・カーン(フランス)、ブリジッダ・バルター(ブラジル)、セルゲイ・ブラトコフ(ロシア)などが参加する。

「SWITZERLAND AT ARCO」は、このフェスティバルの中心的なプログラムとなるこのイベント。インディペンデント・コミッショナーでもあり、ルセルナにあるザ・ファイン・アート・ミュージアムの元ディレクターでもあったマーティン・シュワンダーがこのプログラムでの作品選出を担当しており、スイスからのゲストを招いたショーでは、それらの作品が紹介される。スイスにある18のギャラリーからの、80年代から現代までの秀作を発表。また、メインミュージアムや、マドリッド市内に点在するアートセンターでも「MADRID MIRA SUIZA (マドリッドが注目するスペイン)」というスローガンの下、数多くの展覧会が行われる予定だ。

このような種のプログラムが、アルコで行われるのは初の試み。「PIECE UNIQUE NYC」では、マルジョリー・ジェイコブソンの指揮により、北アメリカのギャラリーシーンが紹介される。ニューヨークでも有名なギャラリー、ジェームズ・コーハンとソナベンドが、両ギャラリーで紹介したアーティストの作品を発表。ビル・ヴィオラとジェフ・クーンズがそのアーティストだ。

ARCO 2003
会期:2003年2月13日〜18日
会場:Parque Ferial Juan Carlos
住所:28042 Madrid, Spain
www.arcospain.org

Text: Terevision Ruiz from Neo2 Magazine
Translation: Sachiko Kurashina

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE