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アルコ 2003

HAPPENINGText: Terevision Ruiz

アルコ(ARCO)は、毎年2月に1週間に渡って開催される現代アートをフィーチャーした国際的なフェスティバル。マドリッドの街にはフェスティバルを見物する人、評論家、コレクター、アマチュア、学生、そして純粋にアートを愛する人たちが一同に会する。今年で22回目を迎えたアルコ。今年も記憶に残るイベントとなるに違いない。実験的なプログラム「フューチャリブルズ」と「アート・アンノウン」が今回のメインプログラムとしてフィーチャーされる予定だ。


Siemon Allen, AIDS Pin, 2003

去年のオーストラリアに続き、今年のゲストカントリーとしてこのフェスティバルに招待されたのはスイスだ。その他にも、ニューヨークのアーティストのセレクションも開催。また、アートの世界で活躍する200名以上のメンバーが集結する現代アートのエキスパートの為の国際的なフォーラムも催される。


Damián Flores, S/T, 2003, 30 x 40 cm, Courtesy of Galería Siboney

ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、カリブ海、アジア、そしてオセアニアからの275のギャラリーが紹介されるのも特筆すべき点だ。全てのメディア、国の言葉をアートが飛び越えるのだ。そして何世紀も前に作られた骨董品や、アバンギャルドなアート作品やコレクションが勢ぞろい。アルコでは、歴史的なアバンギャルドな世界から、現代アート、そして実験的なアートへと時空を越えた旅をすることも可能なのだ。

今回のフェスティバルの「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは、建築家のパブロ・ベルサル。一日限りの建築プロジェクトを担当しており、歴史的なアバンギャルドな世界から実験的なアートまで、論理的かつ年代順で観客を誘うのだ。もちろんリラックスできるチルアウト・ルームも多く完備されており、ショップやインフォメーションセンターも充実している。


© Stephan Balkenhol

「フューチャリブルズ」は、世界22カ国の55のギャラリーで紹介された160名以上のアーティストの作品が展示されているセクション。15の委任された提案と、アーティスト自身によって提供された作品、そして、様々なトレンドを持つギャラリーを知ることができる。

前回は「カッティング・エッジ」という名で登場したこの「フューチャリブルズ」プログラム。ここは、今回のフェスティバルの中でも最も興味深いエリアのひとつでもあり、実験的な特性を活かし、かなりラディカルな提案を行っている場所で、多種多様なプロジェクトを行っている国際的なコミッショナーによって運営される。

例えば、キュレーターのホウ・ハンルも「アジアン・パーティー、グローバル・ゲーム」というプロジェクトでこのプロジェクトに参加。ルイス・セルパは、現代インドアートの最新トレンドを「地球規模の分裂/ローカルなトレンド」というプロジェクトを通じてデモンストレーションを行う。アントニオ・ザヤは「多島海:ラテンの時間」というプロジェクトを発表する予定だ。

前回「プロジェクト・ル−ム」という名で紹介されたプログラム「アート・アンノウン」。各ギャラリーのアーティストの作品を展示するエリアを利用して、実験的な提案を行うコミッショナーを紹介するというものだ。今回は、15個のプロジェクトが紹介される予定。また参加アーティストは、現在、未来、そして伝統の相互関係という共通したテーマで選出されている。ジョアン・モリー(スペイン)、ヤエル・バルタナ(オランダ)、ハッサン・カーン(フランス)、ブリグダ・バルター(ブラジル)、セルゲイ・ブラトコフ(ロシア)などが参加する。

「アルコのスイス」は、このフェスティバルの中心的なプログラムとなるこのイベント。インディペンデント・コミッショナーでもあり、ルツェルン現代美術館の元ディレクターでもあったマーティン・シュワンダーがこのプログラムでの作品選出を担当しており、スイスからのゲストを招いた展覧会ではそれらの作品が紹介される。スイスにある18のギャラリーからの、80年代から現代までの秀作を発表。また、メイン会場やマドリッド市内に点在するアートセンターでも「マドリッドが注目するスペイン」というスローガンの下、数多くの展覧会が行われる予定だ。

このような種のプログラムが、アルコで行われるのは初の試み。また、マージョリー・ジェイコブソンのキュレーションで北アメリカのギャラリーシーンが紹介される。ニューヨークでも有名なギャラリー、ジェームズ・コーハンとソナベンドが、両ギャラリーで紹介したアーティストの作品を発表。ビル・ヴィオラとジェフ・クーンズがそのアーティストだ。

ARCO 2003
会期:2003年2月13日〜18日
会場:Parque Ferial Juan Carlos
住所:1 Plaza de la Constitución, Pinto, 28320 Madrid
TEL:+34 91 722 579
http://www.arcospain.org

Text: Terevision Ruiz
Translation: Sachiko Kurashina

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